タオルをちゃんと洗っているのに、嫌な臭いがとれずに困っている人もいるかもしれません。

タオルは毎日使うものですし、洗ったばかりのタオルから臭いがすることも…。

タオルの臭いは洗濯機で洗っただけでは解消しません。タオルの臭いの原因や消し方、予防のやり方について、詳しく説明していきたいと思います。

タオルの臭いの原因

タオルの嫌な臭いの正体は、落としきれなかった皮脂やたんぱく質の汚れです。

その汚れから雑菌が繁殖し、カビのような独特な臭いを放つようになります。

特に外干しできず部屋干ししたときに、モラクセラ菌=部屋干し臭が発生してしまい、なかなか取れなくなってしまうことも。

もともとモラクセラ菌は私たちの粘膜などあらゆる場所にいる常在菌です。湿度が80%以上、気温が30℃から40℃の条件がそろうことで増加します。

他にも黄色ブドウ球菌はアンモニアのようなツンとした臭いを発生させます。

タオルの臭いの原因は、こうした菌の増加になるため、洗濯機で洗うだけでは解消できないのです。

タオルの臭いの消し方

タオルの臭いが気になるときの消し方のポイントを解説します。

·煮沸する

タオルの臭いを消す方法で一番見かけるやり方だと思います。大きな鍋が必要になるのですが、タオルを3分以上煮沸することで殺菌します。

鍋のなかにタオルの10倍ほどのお湯を入れて、重曹もしくは酵素系漂白剤を入れ煮込みます。

煮沸が終わったタオルを取り出すのは火傷の原因になるので、十分に注意してください。

煮沸することで臭いはとれますが、タオルの生地を傷めてしまうこともあります。

高級なタオルを煮沸するのはおすすめしません。どうしても臭いを取りたいときに使うようにしましょう。

·アイロンをあてる

タオルの臭いの原因となる菌は、60℃以上の高温で死滅します。そのため、タオルにアイロンをかけるのも効果的な方法です。

アイロンを高音に設定したあとに、1秒以上あてがうようにしましょう。

タオルがアイロンOKになっていないと生地を傷める原因になってしまうので注意してください。

長時間あてないこと、目を離さないように気を付けましょう。少量のタオルにアイロンをあてたいときにおすすめの方法です。

·ガス式のコインランドリーに行く

臭いを消したいタオルの枚数が多いときは、ガス式のコインランドリーに行くのもおすすめです。

高温で乾かしてくれるので、雑菌を消滅させてくれます。自然乾燥と違い、タオルがゴワゴワになることもありません。

仕上がりの良さもあり一石二鳥といえるのではないでしょうか。乾燥機に入れるだけなので簡単ですし、殺菌効果も期待でき便利です。

ご自宅の近くにコインランドリーがある人は、検討してみてください。

タオルの臭いを予防するには

タオルの嫌な臭いがしないように、できる限りの予防法を紹介します。

ちなみにタオルは、洗濯の方法に気を付けていれば1年から3年は使えると言われています。

タオルの耐久性は素材によっても変わりますが、基本的には長く使えるものです。嫌な臭いを発生させないように工夫していきましょう。

·洗濯物はすぐに洗う

洗濯物は、溜め込まずにすぐに洗うようにしましょう。なかには仕事が忙しく週末にまとめて洗っている人もいるかもしれません。

でも、濡れたタオルをそのままにしていると雑菌が繁殖してしまいます。

溜め込んでいる間に、洋服にも菌が繁殖してしまい傷める原因となってしまうこともあります。

また、一度に大量の洗濯物を回そうとすると汚れが落ちなくなってしまいます。

70%以下にして、洗濯物を洗うときれいになります。洗濯物をそのままにせずに、すぐに洗い菌の繁殖を予防しましょう。

·洗剤や柔軟剤は適量にする

タオルの臭いが気になるときに、洗濯用洗剤を入れすぎてしまう人も少なくありません。

洗剤の量が多いときれいになると思っているかもしれませんが、逆効果になってしまいます。

洗剤を多く入れると洗剤カスが多く残ってしまい、洗濯槽のカビの原因になってしまいます。

洋服にもダメージを与える原因になってしまうので、洗剤ごとに異なる規定量を守るようにしましょう。

柔軟剤も入れすぎたからといって臭いが消えるわけではありません。適量を守って使うのがポイントです。

·日中に外干しをする

洗ったタオルは、日中の時間に屋外で陰干しをするのがおすすめです。菌の繁殖を考えると日向に干して早く乾かすイメージを持っているかもしれません。

直射日光にあてるとタオルの水分が飛び過ぎてしまいます。そのため、紫外線が原因でタオルを傷めてしまう可能性があります。

日中の時間に外干ししてタオルを乾かすと、菌の繁殖を防ぎつつ、タオルの生地も傷めてしまうことがなくなるのでおすすめです。

·洗濯槽は定期的に掃除をする

洗濯機のなかは湿気も多く菌が繁殖しやすい環境です。そのため、洗濯槽クリーナーを使って、定期的に掃除をするのがおすすめです。

塩素系のものはつまりの原因になってしまうのでおすすめしません。酵素系の洗濯槽クリーナーを使いきれいにします。

今ある汚れはもちろんのこと、カビが再度付着するのを防いでくれる効果もあります。

タオルがカビ臭いときは、洗濯槽に汚れが蓄積していないか確認しましょう。

洗濯機を開けたときに臭いが充満しているときは、洗濯槽の問題も考えられます。

どうしても取れないときのおすすめ商品

タオルの臭いを消す方法をいろいろ試してみても、臭いがとれないケースもあります。

タオルを買い替えるべきか、迷っている人もいるかもしれません。

どうしても取れないときに使える、おすすめの商品を紹介します。

·ワイドハイターEXパワー

家庭のさまざまな臭い対策に効果的なのがワイドハイターです。洗剤では落とせない臭いや汚れを超絶すっきりさせてくれる優れものです。

抗菌はもちろん、除菌·消臭·漂白まで1本で対応してくれるので万能です。手ごろな価格で購入できること、ちょいたしで使えるのも便利です。

色柄ものにも使えるので、タオルでも安心です。洗濯槽の防カビもできるなど、便利なアイテムだからこそ1本常備しておくと便利です。

·洗技

つけ置きも煮沸もいらず、いつもの洗濯のときに使える便利アイテムです。どうにもならない洋服やタオルの雑菌臭や生乾き臭対策に効果的です。

過炭酸ナトリウムで選択している水をPH11以上の強アルカリ除菌水にします。ホタテ貝殻焼成カルシウムで、原因菌の餌となるたんぱく質汚れも分解します。

さらに、酵素の力もあり雑菌が生きていけない環境や育たない環境に導いてくれます。

·オキシクリーン

オキシクリーンは、タオルの消臭にもおすすめです。衣類や食器汚れなどなんでも対応してくれるので使える幅の広さも特徴です。

粉末タイプで入れるだけで簡単に使えます。酵素パワーで汚れを落とすのはもちろん、消臭効果や色柄物にも使えます。

除菌もできるので、タオルの臭いが気になっているときにも、気軽に使えて便利です。

無香料なので、しっかりと臭いが落ちているかどうかも確認できます。

まとめ

タオルの臭いが気になるときの消し方や、予防、おすすめの商品などまとめて解説しました。

しっかりと洗っているつもりでも、菌が繁殖してしまうと洗濯だけで取り除くのは難しいものです。

日々の予防も大切ですし、煮沸やアイロンなどを試してみて効果がないときは消臭用の洗剤を使い、除菌していきましょう。