シャネルのデザイナー、ガブリエル・シャネルの人生において、縁の深い土地をインスピレーション源にした香水シリーズ「レ ゾー ドゥ シャネル」。

2018年より誕生したコレクションで、いずれも旅をテーマにした香りを展開しています。調香はすべて、シャネルの専属調香師オリヴィエ・ポルジュが手がけたもの。

出発地パリからそれぞれの場所への旅程をシンプルでライトに、時には甘く複雑な香りで表現してきました。

そのラインナップは、ヴェニス(イタリア)、ドーヴィル(フランス)、ビアリッツ(フランス)、リヴィエラ(フランス)、エジンバラ(スコットランド)と5つ。

今回は、そこにマドモワゼル・シャネルが一番多く過ごした「パリ」が加わることになりました。

19世紀の息吹とモダン性をあわせ持つ街、パリ。

今回の新作オードトワレ「PARIS PARIS(パリ-パリ)」は、そんなパリで暮らす女性たちの飾らない魅力にインスパイアされた、いきいきと輝くフローラルノートです。

パリの女性たち、パリジェンヌの実態を紹介しながら「PARIS PARIS(パリ-パリ)」をご紹介していきましょう。

パリジェンヌ分析

パリジェンヌについて取り上げたファッション雑誌、ビューティー雑誌はたくさんあります。そしてその多くは、彼女たちが飾らない・ナチュラルな美を追及していると紹介されています。

実際はまさにその通りで、パリでは素顔、もしくはしているかしていないか分からないほど薄化粧の女性が多いです。

バッチリメイクをする習慣はなく、どちらかというと日常生活の向上やエクササイズをしながら、自然の美しさを追求する「合理主義」な人が多い。

オーガニックのショップが大好きで、有機の野菜や果物、コスメ、ドリンクなど大変なこだわりをもっているようにも見受けられます。

もちろんネイルもセルフです。

フレンチネイルとありますが、パリの女性たちが好むのは赤の単色塗り。

短めの爪に赤のマニキュアをササっと、塗るのも落とすのも簡単に…というのが一般的です。

ただナチュラルな中にもアクセサリー使いは重要です。

指輪やピアス、ネックレスはお気に入りのブランドをいくつか抑えており、さらに気に入ったものがあれば、ブランド関係なしに身に着けるようです。

それからハイヒールよりはスニーカーなどの歩きやすい靴を好みます。

パリの道は石畳も多く、駅のエスカレーターは故障していることもしばしば。

一駅二駅歩くのは日常茶飯事のため、なるべく足の痛くならないローヒールを選んでいます。

そしてパリに暮らす女性のほとんど、20歳〜60歳までですと90%近くの女性が働いています。共働きであくせくするのは当たり前。当然ながら料理は簡単なものが理想です。

そのため、お洒落な中心部のレストラン…というよりは、家から歩ける距離にあるカジュアルなビストロが大好き。

化粧もせずに気取らず通える、アットホームなビストロの1つ2つを抑えているのがパリの女性たちです。

こういったことからも分かるように、彼女らはかなりの自然派&合理主義です。

無駄なことはしたくない、無理しなければ手に入らないものは手に入れない。「飾らない」とはそういったところにあるのではないでしょうか。

エフォートレスなフローラルノート

PARIS PARIS(パリ-パリ)オードトワレ

ノート:レモン、マンダリン、ピンクペッパー、ダマスクローズ、パチョリ、ウッディノート

発表年:2022年

調香師:オリヴィエ・ポルジュ

対象性別:ユニセックス

「レ ゾー ドゥ シャネル」6つ目の最新作は、花の都「パリ」がテーマ。

季節は春です。春のパリの風景、特にカフェテラスに座る、マダム・マドモワゼルをイメージしたロマンティックな香りです。

つけたての頃は、シトラスの清涼感がスーッと辺りに「ミスト」のように広がります。

その爽やかさには、朝の、空気がまだ軽い時間を彷彿とさせるものがあります。

それからすぐにダマスクローズの軽やかな香りが漂います。

甘みはなく、葉や茎のグリーン感が大いに感じられるノートです。

最後の方に香るパチョリはシャネルのお家芸とも言えます。

品のある香りがハイブランド・シャネルの刻印を押しており、これぞシャネル!といったクラシカルさが残ります。

全体的には非常にライトで中性的です。ちょっとくつろいだ気分になれるのもこのトワレの魅力と言えるでしょう。

さて「レ ゾー ドゥ シャネル」に共通しているのは、高品質なフルーツの香りです。

天然の柑橘系の香りにはシャネルらしいエレガンスが付与されており、他ブランドのオードトワレではなかなか感じることのできない「柑橘の輝き」を感じ取ることができます。

「PARIS PARIS(パリ-パリ)」にはそこにダマスクローズが主役となって登場しました。

ということで、「PARIS PARIS(パリ-パリ)」のイメージはまさに『ラヴィアン・ローズ』。

バラ色の人生、あの歌がそっくりそのまま似合うのです。

そこにネガティブなパワーは一切存在しません。

春、もしくは初夏の晴れた朝、神々しい太陽をいっぱいに浴びながら「今日は何をしようかな?」とカフェテラスで思いを巡らす…

そんなキラキラした雰囲気が100パーセント似合う香水です。

男性も女性もまとえるユニセックス・ローズ香水

「PARIS PARIS(パリ-パリ)」は女性向きのようですが、男性も問題なくまとえるユニセックスタイプのトワレです。

フローラルではありますがグリーン感やウッディ感もあるため、性別を超えて気軽にまとえるのが魅力でもあります。

季節は春から夏にかけてが一番良いでしょう。

この爽やかさや軽さは太陽・気温ともに高い時期が似合いますし、薄着のファッションにも似合います。

シャネルらしい格式の高さは他の香水に比べると少ないので、もっと気軽に、エフォートレスにまとえると思います。

いうなればビーチサンダルやTシャツでもOK。

シャネルに挑戦したいけど敷居が高い…といった方のファーストフレグランスには最適でしょう。

朝に一度まとい、その後夕方に重ねづけ、という使い方をしても全く問題ありません。

年齢も関係なく、全ての人に安心してまとえる万能型のオードトワレとなっています。

まとめ

「PARIS PARIS(パリ-パリ)」は、ガブリエル・シャネルが活躍したパリを舞台にしたフレグランスです。

マドモワゼルが好きだったというオテル・リッツのカフェ、そして周辺の美しい街並みが香りと共に蘇ってくるようですね。

シャネルファンの方はぜひともチェックしてみて下さい。