毎日料理をする方にとって、まな板というのは欠かせないものかと思います。

ただ、毎日使うまな板だからこそ、その臭いが気になっているという方も多いのではないでしょうか?

今回はそんな方のためにまな板の臭いの原因から臭いの対策まで、さらに臭い取りに効果的なアイテムについてもご紹介していきたいと思います。

まな板の臭いの原因は主に2つ

まずは、まな板の臭いの原因についてです。

まな板の臭いの原因は主に2つあります。

ひとつは雑菌、もうひとつはカビです。

「日頃から除菌や消毒をこまめにしているのに……」と思った方もいるでしょうが、実はまな板の表面の細かな傷に雑菌やカビが入り込んでしまうのです。

【まな板の臭いの原因その1:雑菌】

まな板が生臭い場合には、雑菌が原因となっている可能性が高いです。

まな板の上では生肉や生魚などさまざまな食材を包丁でカットしていくことになるかと思いますが、その際にまな板には傷ができます。

その傷に食材のかすなどが残ると雑菌が繁殖してしまいます。

生き物が死ぬとバクテリアなどの雑菌によってどんどん分解されていくのですが、その過程でアミン臭という独特の臭いが発生し、それが臭いのもとになっていると考えられます。

雑菌というのは食材についているものだけではなく、空気中に漂っているものもありますので、完全に防ぐのは難しいでしょう。

【まな板の臭いの原因その2:カビ】

もしまな板がカビ臭い場合には、まさにカビが臭いの原因となっている可能性が高いです。

カビの胞子も空気中のいたるところに存在しますし、まな板に水分やカビにとっての栄養分が残っているとそこに定着して繁殖してしまいます。

まな板の傷の内部まで根を張っていると、繰り返しカビが繁殖してしまうでしょう。

【素材別】まな板の臭い対策

さて、まな板の臭いの原因がわかったところで、次はまな板の臭い対策について触れていきましょう。

まな板は主に木製のものとプラスチック製のものにわけることができます。

それぞれの素材によって、対策も異なってきます。

【木製のまな板の場合】

今は環境のことを考えて木製のまな板を使っているという方も多いでしょう。

まず、木製のまな板の場合、使う前には1時間ほど水につけて、あえて水を吸わせるようにしたほうがいいです。

膨張した状態で傷がついても、縮むと傷も小さくなるからです。

また、使うときにはまな板の上で水を流しっぱなしにすることで、雑菌を常に洗い流すことができます。

使った後にはきちんと洗い、洗った後にはしっかりと乾燥させるということが基本になります。

たまにでも天日干しをするとより効果的です。

それでも臭いがついてしまったという場合には、身近なもので臭い対策ができます。

例えば、お酢やレモンです。

お酢やレモンに含まれている酸は、油やたんぱく質、汚れを溶かす効果が期待できます。

バットなどでお酢に1時間ほどつけたり、お酢を染み込ませたキッチンペーパーでまな板を包んで、さらにラップをして1時間ほど置いておいたりするのもいいでしょう。

レモンを使う場合には輪切りにしたレモンでまな板をこすったり、スライスしたレモンをまな板全体に並べてラップをして1時間ほど置いておいたりするのもいいかと思います。

お酢やレモン以外であれば、軽く水洗いしたまな板に塩をたっぷりとすり込んでからいつも通り洗うというのもひとつの対策です。

塩の細かな粒子がまな板の傷に入り込んだ汚れを掻き出してくれるでしょう。

あとは、お掃除で定番アイテムとなっている重曹を使うのもひとつです。

木製のまな板の場合、つけ置きにしてしまうと傷んでしまう可能性がありますので、気になる部分に重曹をかけて、少量の水を足してふきんなどでこすってみましょう。

もともと重曹には強い消臭効果がありますので、これだけでも効果を実感できるはずです。

【プラスチック製のまな板の場合】

手軽で使いやすいという理由からプラスチック製のまな板を使っている方も多いでしょう。

確かに木製のまな板と比べると、プラスチック製のまな板は扱いがかなり簡単です。

先ほど木製のまな板でご紹介した対策についてはプラスチック製のまな板にも対応しています。

ただ、木製のまな板ではできないものの、プラスチック製のまな板ではできる対策もあります。

それが塩素系漂白剤を使った対策です。

まな板をよく洗った後、水気をよく拭き取ってから塩素系漂白剤を薄めず原液のまま、まんべんなくかけてラップで包み一晩置きます。

その後は、よく水で洗い流して乾燥させましょう。

塩素系漂白剤を原液のまま使うのに抵抗があるという場合には、スプレータイプになっているものを使うといいかと思います。

【素材共通の最終手段】

どれだけ手を尽くしても、思うように臭いが取れないということもあるでしょう。

その場合、最終手段としてまな板の表面を削るという方法もあります。

これは木製のまな板でも、プラスチック製のまな板でも可能です。

今はまな板を削るためのアイテムもたくさん出ているのですが、使い方を間違えると失敗してしまう可能性もあります。

不安な方は最初からまな板のメンテナンスを専門におこなっている業者などに依頼するといいでしょう。

まな板の臭い取りに効果的な4つのアイテム

では、最後にまな板の臭い取りに効果的な4つのアイテムをご紹介していきたいと思います。

【カビキラー アルコール除菌 キッチン用】

SCジョンソンの「カビキラー アルコール除菌 キッチン用」は高濃度アルコールで99.99%除菌を謳っており、それでいて成分は100%食品・食品添加物が原料となっているため、万が一食器などにかかっても安心です。

二度拭きや洗い流しが不要なので、使いやすいでしょう。

まな板はもちろん、包丁やその他のキッチン周りにも使えます。

【キッチン泡ハイター ハンディスプレー】

花王の「キッチン泡ハイター ハンディスプレー」は台所用漂白剤です。

スプレータイプで使いやすく、泡なのでしっかりと密着してくれます。

まな板や包丁、カップなどいろいろなものの除菌やウイルス除去、漂白に使うことができます。

漂白なら5分、除菌・ウイルス除去だけなら2分とスピーディーなのも魅力です。

【マイキッチンブリーチ】

ロケット石鹸の「マイキッチンブリーチ」は定番の台所用漂白剤です。

スプレータイプではないものの、昔から馴染みがあるという安心感も魅力になっています。

ふきんのしみや食器類の茶しぶなどを落とすのに使っている方も多いでしょうが、まな板についている雑菌や悪臭もしっかりと取り除いてくれます。

【パストリーゼ77】

ドーバーの「パストリーゼ77」は酒造用の純水を使った安全性を謳っているアルコール除菌スプレーです。

高純度アルコール分77%の即効性、高純度カテキン配合の抗菌持続性も強みとなっています。

まな板の除菌や抗菌だけではなく、食品にも直接吹きかけることができますし、キッチン周りはもちろん、浴室や靴箱など幅広く活用していくことができます。

まとめ

今回はまな板の臭いの原因や臭いの対策、臭い取りに効果的なアイテムをご紹介しました。

まな板の臭いの原因は基本的に雑菌とカビです。

毎日の簡単な対策でもまな板の臭いを防ぐことができますが、どうしても防ぎきれない部分はあります。

その場合には最後にご紹介したまな板の臭い取りに効果的なアイテムをうまく活用していきましょう。

しっかりと臭いを取り除いて、毎日気持ちよくまな板を使っていけるようにしたいものです。