メゾン マルジェラで大人気のフレグランスシリーズ、レプリカ。
マルジェラらしい「古着」を思わせるラベルと、洗練された香りで多くのファンに支持されています。
アーティスティックな香りが好きな人や、ファッション香水がお好きな方には特におすすめ。独特の世界観が、身に着ける人の個性をより良く引き出してくれます。
種類も豊富で、シーンを選ばず使いやすいスタンダードなものから、個性豊かなものまで、さまざまな香りを取り揃えています。
なかでもコーヒー好きさんにはたまらない、ホッとする香りが存在するのはご存知でしょうか?
「Coffee Break(コーヒーブレイク)」と名付けられたそのオードトワレは、2020年に発売となった「ストックホルムのコーヒーショップの香り」です。
休日や就寝前、ホッと一息つきたい時。
メゾンマルジェラで一番ほっこりする、素敵な香りなのです。
今回は、こちらの「Coffee Break(コーヒーブレイク)」についてご紹介していきたいと思います。
ストックホルム、コーヒー、冬
メゾンマルジェラのレプリカシリーズにおいて「トレードマーク」となっているのは、ボトルデザインのラベルです。
レプリカシリーズのボトルには、古着を複製したタグが張り付けてあります。
そのタグには、
・REPLICAの文字
・名前
・テーマとなった地域と年代
・香りのモチーフとなったもの
・対象となる性別
が記載されています。
これは、2012年に発表されたマルジェラの服のタグと同じもの。
レプリカシリーズは、優れたテーマ性や香りの良さが受けてファッションと同じく大ヒット。現在も定期的に新たな香りが仲間入りし続けている、大人気のフレグランスになりました。
今回ご紹介する「Coffee Break(コーヒーブレイク)」の構成はこちらです。
・テーマとなった地域と年代…2007年のストックホルム
・香りのモチーフとなったもの…クリーミーなくつろぎのコーヒー
・対象となる性別…ユニセックス
場所は、2020年のスウェーデン、ストックホルム。
季節は冬。モダンなコーヒーショップで身体を温め、ミルクと砂糖がたっぷりと入ったカフェラテで寒さを癒す。
そんなホッとする風景が浮かんでくる、温かくてほっこりする香りとなっています。
コーヒーの香りにラベンダーがアクセント
Coffee Break(コーヒーブレイク)オードトワレ
トップノート:コーヒー
ミドルノート:ラベンダー、ミント、オレンジブロッサム
ラストノート:ミルク、サンダルウッド、バージニアシダーウッド
発表年:2020年
調香師:ジャック・キャバリエ
対象性別:ユニセックス
「Coffee Break(コーヒーブレイク)」を調香したのは、現在のルイ・ヴィトンの専属調香師であるジャック・キャバリエです。
彼はとても綺麗な調香をすることで有名です。
ルイ・ヴィトンの香りもそうなのですが、トップノートからラストノートまでのグラデーションが鮮やかで、「香りが変わる」というより「香りが包み込まれていく」といった表現が良く似合います。
「Coffee Break(コーヒーブレイク)」のトップノートでは、一瞬「焙煎」したようなコーヒー豆の香りが漂うのですが、長くは続きません。
それはすぐに、ラベンダーのアロマティックな香りに「包まれて」いくのです。
つまり、コーヒーはそれほど香らず、アロマ的な要素が強く出ています。
コーヒーの香りを楽しむ、というよりも、カフェで湯気に包まれてゆったりソファで過ごすイメージ。
そのストックホルムのカフェはきっとセンスが良いのでしょう。
観葉植物が置いてあったり、癒しの音楽が流れていたり。
長く厳しい北欧の冬を乗り越える、素敵なアイデアに満たされているのだと思います。
ラストノートは、ミルクとバニラの甘い香りになります。
気持ちの良いアロマ空間に、ミルクと砂糖がたっぷり入ったカフェラテ。
想像するだけで幸せな気持ちになってしまいます。
ただ、甘いことは甘いのですが、女の子向けの可愛い香りではありません。
先のラベンダーが効いているためか、シャープさが光っていてキレがあります。
凍てつくように寒い冬、たどり着いたストックホルムのコーヒーショップ。
カップにひたひたになったキメ細やかな泡をすすると、ミルクとコーヒーが混じり合った香ばしい香りが広がり、心身ともにホッと落ち着かせてくれる。
そんな「緩急」のひとときを再現した、なかなかにカッコいいフレグランスです。
メンズ寄りのアロマティック・フレグランス
名前とは裏腹に、肌に乗せてすぐに香るフローラル。
「Coffee Break(コーヒーブレイク)」では、そこからコーヒー→フローラル→スイートとグラデーションのようにそれぞれが顔を出していきます。
カテゴリーはユニセックスです。
男性的な香水が好きで、なおかつアロマが好きな人にはハマる香りかもしれません。
逆に、爽やかで軽めサッパリ!系を求める人には向かないでしょう。
もちろん男性にもおすすめです。
意外とスーツに似合う香りで、特に、冬のコートと相性が良いです。
カラッとした真冬(屋外)ですと、 重たくて甘いこの香りにマッチしそうな印象です。
年齢層は断定できませんが、20代から40代初めの、幅広い方にお似合いになるかと思います。一見、若めの香りでも、人によってはこのシャープさが吉となって出ます。
若い方がまとえばシックに、ミドルエイジの方がまとえば、まろやかに、若々しく、小粋に。
冬によく登場する、ムスクやウッディの重たい香りから離れたい方にもおすすめです。
肌との相性がありますので、お試しの際はムエット(試香紙)ではなくぜひ肌の上で。
ぜひ、「Coffee Break(コーヒーブレイク)」の特徴である香りのグラデーションを楽しんでみてください。
まとめ
レプリカシリーズは、公式HPや店舗では、10ml、30mlのミニボトルと100mlのボトルで販売されています。
テーマが個性的なため強い香りが多いのでは?と思われがちですが、実際に試してみれば意外な使いやすさに驚くはず。
今回ご紹介した「Coffee Break(コーヒーブレイク)」も、名前からは想像のつかないアロマティックな香りが広がっています。
メゾンマルジェラのファッションと同じく、シンプルながらもウィットに富んだ香り。
季節や気分に応じて使い分けてみるのも良いかもしれませんね。