アクア ディ パルマはイタリア生まれの老舗フレグランスメゾン。
シトラス使いが巧みで、爽やかで上質な“オーデコロン”を多く取り揃えており、日本でも人気が急上昇しています。
歴史は古く、1916年から始まっています。
重厚で強い香りを持つフランス香水が当たり前だった時代に、シトラスをメインに用いたフレッシュなオーデコロン「コロニア」を発表したことでまたたく間に大人気となりました。
のちに「コロニア」は、イタリアのメンズ・エレガンスを体現するコロンとなります。
イタリアの名産のひとつに、南イタリアやシチリア島に代表されるレモンががあります。
そんな上質なレモンと、イタリアのハーブが品良くミックスされたのが「コロニア」。
愛用者にはオードリー・ヘップバーンやケーリー・グラントなどが名を連ね、世界のスターたちもリピートするようになりました。
ブランド創業から100年以上経った今も、香水をはじめとした全ての製品はプロの職人によって手作りされています。
さて、そんな「コロニア」からシリーズ作品として、2022年3月に 「CLONIA CLUB(コロ二ア クラブ)」が新発売となりました。
シトラスウッディをベースに、きりっとしたハーブの香り。
イタリアらしい、ヘルシーで高潔な「CLONIA CLUB(コロ二ア クラブ)」をご紹介します。
海外でもじわじわと人気を集める、日本のシソ
「CLONIA CLUB(コロ二ア クラブ)」のアクセントとなっている香料に、シソがあります。このシソは今回大きな役割を果たしていて、爽やかなだけでなく、一ひねりある香りとして個性を強調しています。
実は海外、特に西ヨーロッパにおいて人気の日本の食材があります。
それは何かというと、抹茶、柚子、わさびです。
特に抹茶と柚子はそのまま「マッチャ」「ユズ」と発音されており、スイーツの世界で多く利用されるようになりました。
抹茶のエクレア、ユズとレモンのタルト、抹茶アイスなどは西欧でもよく登場するフレーバーです。
一方、料理の世界ではわさび、出汁、シソがじわじわと注目を集めています。
この3つは特に魚料理と相性が良いため、和食を研究しているシェフの中ではイタリア/フランス料理との「フュージョン」としてメニューに置くところもあります。
シソは、バジルのように種から簡単に育てる事の出来る一年草。
葉には心地よい香りがあります。
海外でも刺身や魚料理、肉料理の素敵な添え物となっており、サラダ、ピクルスに混ぜたりもします。
主役にはなかなかならないけれど、脇役としてその存在感を示し、料理に香りと刺激を与えてくれるこれらの食材。
バジル、ミント、コリアンダー、フェンネルなどがそうであるように、こうしてシソもじわじわと、香水業界で注目を集めているのです。
人生をイメージして作られたフレグランス。4つの頭文字から始まるキーワード
CLONIA CLUB(コロ二ア クラブ)オーデコロン
トップノート:シチリア産レモン、ベルガモット、ピンクペッパー
ミドルノート:シソ、ブラックペッパー、ローズマリー
ラストノート:シダーウッド、ムスク
発表年:2022年
調香師:不明
対象性別:ユニセックス
「CLONIA CLUB(コロ二ア クラブ)」の“CLUB”には、4つの意味が込められています。
それは、C=コミュニティ、L=人生、U=ユニーク、B=絆というもの。
イキイキとしていて、それでいて包み込むような香り。
自由な空間で友人と過ごしているときのような、フリーダムな気分を演出するフレグランス。
品が良いのに、自然体でいられるアクア ディ パルマらしいイタリアンな香りです。
トップノートのレモンの上質さといったら、もはや右に出るものがいません。
イタリアの太陽をいっぱい浴びて育ったような伊達男をイメージさせる、力強いオープニングです。
そしてすぐにピンクペッパーが次のハーブと絡み合ってゆきます。
シソ、ローズマリーの組み合わせは特に素晴らしいと言えるでしょう。
世の中に何百、何千通りもあるであろうシトラスの香りに、アクア ディ パルマが厳選したハーブの香りが加わり、一層ユニークになっています。
不思議なのは、2022年の発売なのに、20世紀のイタリア男の色気をはらんでいるところ。
それは優雅な大人の男性のコロンであり、「決して走らず、慌てず、身振りは緩やかに。己を知って、自分に合う服もレストランも女性も熟知している」ようなダンディズムを体現しています。
ラストノートはまた上品なシダーウッドとムスクで。
実はオーデコロンとはいっても、夏の日にまとう爽やかなシトラスの香りではなく、汗ばむ夜に最適な大人のコロンというのが、「CLONIA CLUB(コロ二ア クラブ)」なのです。
そして「コロニア」シリーズは、1916年から続く、アクア ディ パルマ最古のコレクション。
ブランドを象徴するクラシカルかつ本格派な香りが揃うため、ブランドの特徴を把握するなら是非一度は試しておきたいシリーズです。
今まで展開されていたのは「コロニア」「コロニア プーラ」「コロニア インテンサ」「コロニア エッセンツァ」「コロニア クラブ クラシック」の5種でした。
これに「CLONIA CLUB(コロ二ア クラブ)」が加わったことで、さらにファンを喜ばせています。
スーツにエレガンスを加える香り
アクア ディ パルマはどの香りもシトラスが巧みに使われているため、肌なじみがよく使い勝手の良いもの揃い。
「CLONIA CLUB(コロ二ア クラブ)」においてはユニセックスとありますが、どちらかというと男性寄りです。
というのも、ハーブのキリッとした香りがスーツスタイルに良く似合うためです。
季節的には、春夏と限らず、いつでも気持ちよくお使いいただけるでしょう。
ただオフィスにこれほど似合う香りはなかなかありません。
高級感に加え、オーデコロンというのもポイントです。
しっかりとした個性があるのにつけ心地は軽く、人に嫌な印象を与えません。
強烈なキャラクターを演出したいという人よりは、協調性を重んじながらさりげない清潔感も合わせ持ちたいという、大人の男性に向いています。
朝でも昼でも夜でもOKな、粋でかっこいい伊達男を演出できるはずです。
まとめ
シトラス好きさん必見の、素晴らしい香りがアクア ディ パルマから登場しました。
コミュニティ、人生、ユニーク、絆という「CLONIA CLUB(コロ二ア クラブ)」のコンセプトも素敵です。
仕事だけでなく、人生にも広がりを見せる大人の男性にぜひまとっていただきたい1本です。