タンスを開けたときにふわっと嫌な臭いが……という経験はありませんか?
タンスの臭いは衣類についてしまうこともありますので、やはり積極的に対策をしていきたいところです。
今回はタンスの臭いが気になっている方のために、タンスの臭いの原因やすぐに実践できる対策と予防法をご紹介していきたいと思います。
タンスの臭いの原因は主に4つ
タンスの嫌な臭いの原因は、主に以下の4つが考えられます。
【カビ】
もしタンスがカビ臭いのであれば、実際にカビが繁殖しているものと考えたほうがいいでしょう。
もともと衣類の繊維には湿気が残りやすいですし、暗くて湿気がこもりやすいタンスの中はカビにとってパラダイスです。
衣類に汗や皮脂、垢などが残っていれば、それらがカビの栄養となり、より繁殖しやすくなります。
【細菌】
乾ききっていない服や汗をかいた服など、湿った状態の服をそのままタンスに入れてしまうと細菌が繁殖し、その細菌によって嫌な臭いが発生してしまうこともあります。
【防虫剤】
最近は無臭タイプの防虫剤も目立つようになりましたが、「パラジクロロベンゼン」「ナフタリン」「しょうのう」といった成分を使った防虫剤だとその防虫剤の臭いがタンスや衣類についてしまうこともあります。
好き嫌いのわかれる臭いなので、人によっては嫌な臭いだと感じてしまうこともあるでしょう。
【タンスの臭い】
タンスの嫌な臭いがタンスそのものの臭いであることもあります。
木でできたタンスであれば木の臭いがしているだけということもあるでしょう。
ただ、タンスに使われている接着剤や防腐剤で嫌な臭いがしている場合もあります。
特に、接着剤の臭いはシックハウス症候群の原因にもなりますので注意が必要です。
タンスの臭いに効果的な対策とは?
では、実際にタンスから嫌な臭いがしたときにはどのような対策を実践すればいいのでしょうか?
【重曹を入れる】
重曹は臭い消しに効果的です。
やり方はとてもシンプルで、重曹をシートに包んでタンスの中に入れるだけです。
十分なスペースがあるなら、カップや空き瓶に重曹を入れて蓋をせずに置いておくのもいいでしょう。
【新聞紙を敷く】
家に新聞があるなら、タンスの引き出しの中に新聞紙を敷くというのもひとつの対策になります。
もちろん、2か月から3か月に1回など定期的に交換する必要はありますが、新聞紙は湿気と臭いの両方を取り除いてくれます。
【炭を入れる】
炭にも強力な消臭効果があると言われています。
ただ、衣類に炭がつかないように、新聞紙にくるんだり、ストッキングに入れたりしてタンスの中に入れてみましょう。
【固形石鹸を入れる】
いい香りのする固形石鹸をタンスの中に入れるというのもひとつの対策です。
固形石鹸をそのままポンと入れてしまう方もいますが、カッターでスライスした固形石鹸を不織布の薄い袋に入れるというやり方がおすすめです。
【逆性石鹸を使う】
逆性石鹸というのは簡単に言ってしまうと消毒剤のようなものです。
この逆性石鹸を200倍に薄めてスプレーに入れ、タンスに直接吹きかけて、しっかりと乾かすということを1週間ごとに繰り返すとカビの繁殖を防いでくれます。
【除湿剤や消臭剤を入れる】
タンスの臭いが気になる場合、シンプルに除湿剤や消臭剤を入れるのもいいでしょう。
今は除湿と消臭を兼ねたものもありますし、その形状もさまざまです。
ただ、香りのついているものだと臭いが混ざってしまって、余計に嫌な臭いになってしまう可能性もあります。
できれば無香タイプがいいでしょう。
【タンスを天日干しする】
天気のいい日にはタンスを天日干しするのもおすすめです。
タンスの中に入っていた衣類をすべて出して、衣類もしっかりと干しておきましょう。
その間、タンスを重曹水で拭いておきます。
水250ccに対して大さじ1の重曹を入れた重曹推でタンスを拭き、しっかり乾かしてから元に戻してください。
【漂白剤で拭く】
もしタンスのカビがひどい場合には、タンスを漂白剤で拭くのも効果的です。
天日干しのときと同じようにタンスの引き出しをすべて空にして、水2Lに対して塩素系漂白剤を40g入れたもので拭いていきます。
目立たないところを拭いてみて色落ちしないのが確認できたら、固く絞った雑巾でタンスや引き出しの中、引き出しの裏までしっかりと拭いていきましょう。
その後、固く絞った雑巾で水拭きして、さらに乾拭きをします。
あとは完全に乾くのを待って、元に戻していくだけです。
薄めるとは言え塩素系漂白剤を使うことになりますので、ゴム手袋をして、換気のいい状態でおこなうようにしましょう。
タンスの臭いを予防するためにできること
先ではタンスの臭いが出てしまった後の対策についてお話ししましたが、やはり日頃から臭いが出ないように予防をしておくことも大切です。
続いては、タンスの臭いを予防するためにできることをご紹介していきたいと思います。
【定期的に風を通す】
タンスの臭いを予防するために、まずは定期的に風を通すようにしましょう。
衣替えをするときに一部の引き出しを空にして換気をするという方は多いでしょうが、せっかくなら窓を開けた上ですべての引き出しを空にして、タンスだけではなく部屋全体にも空気を取り込み、湿気を取るようにしていきたいところです。
扇風機などでタンスに風を当てるのもおすすめです。
衣替えのタイミングだけではなく、天気のいい日にはこまめに風を通すようにしましょう。
【壁と少し離してタンスを置く】
タンスを壁にぴったり当てて置いているという方も多いでしょうが、それだと風が通らなくなってしまいます。
風通しが悪いとカビが生えてしまう可能性もありますので、壁と少し離してタンスを置くようにしましょう。
隙間ができるだけで風通しがよくなり、湿気がこもりにくくなります。
【衣類を完全に乾かしてからしまう】
タンスに衣類をしまうときには、完全に乾かしてからしまうようにしましょう。
ニットなどの厚手の衣類は乾いたようで実は乾いていないということもありますので、しっかりと時間をかけて乾かしてください。
また、寒い時期は汗をかかないからと脱いだものをそのままタンスに入れてしまうようなこともあるかもしれません。
ただ、寒い時期でも以外に汗はかいているものですし、着ていたものには湿気がこもっています。
しっかりと乾かしてからしまうようにしましょう。
もちろん、少し雨に濡れただけのものもしっかりと乾かすようにしてください。
【衣類を詰め込みすぎない】
たくさんの衣類を持っている方だと限られたスペースの中にどれだけ詰め込むかということを考えてしまうかもしれません。
もちろん、その気持ちもわかるのですが、タンスに衣類をぎゅうぎゅうに詰め込んでしまうと空気の通りが悪くなり、湿気が外に出にくくなってしまいます。
その結果、カビが発生してしまうこともあるのです。
タンスの中には適度な隙間ができるくらいの量をしまうように心がけてください。
まとめ
タンスの嫌な臭いというのは引き出しの開け閉めのたびに気持ちが萎えてしまいますし、何よりも中にしまっている衣類にも臭いがついてしまいます。
大切な衣類を守っていくためにも、タンスの嫌な臭いを予防し、積極的に対策をおこなっていきましょう。