日本でも大人気のフレグランス、「Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)」のレプリカシリーズ。

香りのコンセプトは世界中で経験した過去の「思い出」に基づくもので、各地のユニークなエピソードが織り込まれています。

懐かしさや親しみを覚えるレプリカシリーズは、誰からも愛されるソフトな香りが多いのも特徴です。メンズ・ウィメンズともにOKで、SNSを中心に話題になるものも多く存在しています。種類豊富に揃うこのシリーズは、どれも清潔感があって使いやすいと各国で評判になっているんですよ。

2020年7月に登場したオードトワレ「Bubble Bath(バブル・バス)」は、ビバリーヒルズでの「バスタイム」に着想を受けた香りです。

名前の通り、優雅なバスタイムを彷彿とさせる、ソープやアロマが香るクリーンなオードトワレ。

抜群の透明感があって、夏にぴったりなシプレ・フローラルノートです。

今回は、レプリカ史上最もリラックスできる「Bubble Bath(バブル・バス)」の香りについて詳しくご紹介していきたいと思います。

甘くウォータリーなココナッツ・ソープ

Bubble Bath(バブル・バス)オードトワレ

トップノート:アルデハイド、ベルガモット、ローズペッパー、ソープアコード

ミドルノート:ジャスミン、ローズ、ラベンダー

ラストノート:パチュリ、ココナッツ

発表年:2020年

調香師:不明

対象性別:ユニセックス

レプリカシリーズは、それぞれが「ある年」の「ある場所」をテーマにした香りになっています。

「Bubble Bath(バブル・バス)」の舞台は2005年のビバリーヒルズ。爽快でみずみずしく、「お風呂上り」の清潔感をまとうことができます。

トップノートはクリーンなソープアコードの香り。優雅なバスタイムが目に浮かびます。そしてイメージは、西欧のバスタブです。

「お風呂場」というより、ベッドルームに取り込まれている「猫足」のバスタブのイメージです。映画『プリティ・ウーマン』にて、リチャード・ギアとジュリア・ロバーツが仲良く入浴する映像が思い浮かんでくるようです。

無邪気な笑顔でバスタブのなかで戯れるリチャード・ギアとジュリア・ロバーツの姿は、この映画を象徴する美しい名シーンとして、今でも多くの人の記憶に刻まれているのではないでしょうか。

身体を洗って清潔にするというよりは、もこもこの泡で満たされたバスタブに浸かって、幸せなひと時を味わっている、というようなイメージが近いでしょう。

さて「Bubble Bath(バブル・バス)」では、ラストノートのココナッツが割と早く顔を出します。つけたてから数分もすると、ココナッツの香りが段々と勢いを増してくるのです。

西欧ではココナッツの香りはシャワージェルに良く用いられているもの。

このトップノートはアクア系の香りと、ココナッツの香りが混ざったウォータリーなノートでスタートします。

出典:「Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)」フレグランス・公式HPより

そしてミドルノートではラベンダーやローズ、ジャスミンなど花のみずみずしさが比較的長く続きます。

引き続き、ココナッツの香りがとても良い具合にフローラルとマッチしていますが、ここではもっと甘い香りに変化しています。

「バスタイム」というリラックスした状況の、「幸福感」が良く表れています。

このミドルノートは、ソープの香りというよりはもっと甘めの、シャワージェルをたっぷり使った、デザートのような香りのするバスタブを連想させるもの。

ラストはソフトなパチュリが参加して、優しく清潔感のある香りに変わります。

甘い余韻が特徴のココナッツは終始健在。ただ甘すぎるということはなく、爽やかな甘さです。全体を通して「みずみずしさ」があるので、甘めの香水にありがちな「もたつき」も感じません。

「Bubble Bath(バブル・バス)」の舞台、ビバリーヒルズでの優雅なバスタイムを連想させるこの香り。

心からリラックスした休日、キメ細やかな泡でいっぱいのバスタブ、見晴らしの良い景色と共に。そんな、人間なら誰もが「心地よい」と感じるようなシーンを贅沢に詰め込んだ1本です。

夏に使いたくなる甘めノート

「Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)」のレプリカシリーズが再現するのは、香りの記憶。それぞれの“シーン”を再現した香りが人々の潜在意識に語りかけ、記憶やムードを呼び覚ますというものです。

またボトルに貼られたラベルには、香りの成分や調香師の名前ではなく、思い出のシーンが記されています。

シリーズ16作目となった「Bubble Bath(バブル・バス)」ですが、好き嫌いが別れる香りではないと思います。重すぎず軽すぎないノートで、男女ともに気持ちよくまとえるはず。

同シリーズ人気No.1の「Lazy Sunday Morning(レイジー・サンデー・モーニング)」

のソープ感と似ていますが、こちらはもっとしっかりと香ります。少し甘くはあるものの、持続性もあり、満足のいく1本と言えるでしょう。

もともと甘めの香水が好きだけど、夏は付けにくいな。。。という方には特におすすめ。

グルマン系の甘さがOKの方でしたら、「Bubble Bath(バブル・バス)」のココナッツは非常に魅力的な香りとなるはずです。

そういった意味では、夏にまとえる甘めのフレグランスとしてとても優秀です。

ファッションも、清潔感があれば、Tシャツやハーフパンツ、ノースリーブワンピといったカジュアルな装いに良く似合うでしょう。オフィスや学校にはもちろん、プライベートでも活躍するオードトワレです。

20代前半から50代、60代まで幅広い年齢層に好まれる香りと言って良いでしょう。

透き通った水のようなクリアなボトルカラーも、見ていて気持ちの良いものです。これほど「バスタブ」の隣が似合う香水は存在しないかもしれません。

殺風景になりがちなバスルームがグッとお洒落になりそうですね。

まとめ

「Bubble Bath(バブル・バス)」は、「レプリカ」コレクション史上初の、ビバリーヒルズをイメージしてつくられた香り。

アメリカをイメージしたフレグランスにはマリン系など生き生きとしたものが多かったのですが、今回のオードトワレは甘みも透明感も感じられる、本当にリラックスできる香りです。

個性的な“ソープ香水”をお探しの方、「レプリカ」ファンの方はぜひチェックしてみてくださいね。