日本に上陸して以来、大人気のロクシタン。コスメに敏感な方なら、一度は使った事があるのではないでしょうか?
言わずと知れた人気ブランドのロクシタンは、南フランスのプロヴァンス地方のライフスタイルを取り入れた、自然派コスメティックブランドです。
はじまりは、創業者のオリビエ・ボーサンが23歳の時。
手作りのローズマリーオイルをフランスのマルシェで売り始めたのがきっかけです。
今では世界中に店舗を展開しており、数えきれないほどのラインナップ、香りの種類の豊富さで他のコスメブランドを圧倒するほど。
ボディクリームやハンドクリーム、シャワージェルなど、季節や気分で香りを変えてみることだってできます。
もちろん、フレグランスラインもございます。
フローラル、ハーバル、メンズまで、コスメに負けない豊富なラインナップに加えて、価格帯も非常に良心的です。
今回ご紹介するのは、ロクシタンの中でも根強い人気の「Verveine(ヴァーベナ)」オードトワレ。
男女ともに愛されるユニセックスフレグランスです。
南仏プロヴァンスの輝きと、奇跡のハーブと呼ばれるヴァーベナのハーモニーをお楽しみください。
プロヴァンスとハーブ
南仏プロヴァンスの特産品と言えば、トリュフ、オリーブ、ミモザ、ハーブです。
強い日差しと乾燥した気候、強風、石灰岩質の台地などの特徴を生かし、昔からこの土地に似合った農作物が生産されてきました。
そしてプロヴァンス料理の特筆すべき特徴は、豊富なハーブとその使い道です。
石灰質で水はけがよい地質と温暖な気候は、ハーブが育つのに理想的な環境なのだとか。
プロヴァンスでは薬草園だけでなく、ごく一般的な農家の庭先や荒れ地にもハーブが生い茂っています。
ハーブは名産の羊肉に甘い風味を与え、ミツバチを養い、薬としても活用されてきました。
古くから修道院で行われてきたリキュール作りにもハーブは欠かせません。
特に薬効成分の強いリキュールは、錬金術によって生み出される不老不死の薬の名をとって「エリクサー」とも呼ばれています。
プロヴァンス原産で有名なものには、今回主役となるハーブ、ヴァーベナの葉を使ったヴェルヴェーヌリキュールがあります。
ということでヴァーベナは生命力を与えるとともに、人間にとって嬉しい効果をもたらしてくれる魔法のハーブなのです。
ヴァーベナには、その昔、“恋を引き寄せる”ハーブであるという言い伝えがありました。
この香りを着けた女性との会話では、男性の脳血流量が増加するといった研究結果も出ています。
アニマリックなムスクや、ローズ香水が従来の「モテ香水」とされてきましたが、このようなユニセックスフレグランスが「異性に近づきたい」という気持ちを喚起するとは意外ですね。
メリットだらけのヴァーベナ、ロクシタンは一体どのような解釈を加えたのでしょうか。
柑橘とハーブの癒し
Verveine(ヴァーベナ)オードトワレ
トップノート:レモン、オレンジ
ミドルノート:フレッシュ ヴァーベナ、プチグレン
ラストノート:ローズ、ゼラニウム
発表年:2013年
調香師:不明
対象性別:ユニセックス
プロヴァンスを代表するハーブのひとつである「Verveine(ヴァーベナ)」のオードトワレ。
男性にもファンの多い、ロクシタンの人気No.1フレグランスです。
トップノートのレモン、オレンジの好ましさは例えようがありません。
捻くれたところも複雑さもなく、ピュアで素直なシトラスに酔いしれてしまいます。
熟れてしまう前の、一番食べ頃なシトラスの香りをここで堪能できます。
そしてミドルノートでは、優しさを感じる癒しのヴァーベナに変わっていきます。
そのハーバルな香りには多くの人が夢中になってしまうでしょう。
昔のプロヴァンスの人々が“恋を引き寄せる”ハーブと呼んでいた理由が分かる気がする、天使のような香りです。
ラストノートはローズ、ゼラニウムといったフローラルノートに。
この辺りで少し女性的になりますが、あくまでハーブの域を脱していません。
オーガニックなので癖もなく、自然そのままの香りが楽しめます。
「引っかかる」ところが見当たらない、どこまでも素直にハーブを満喫できる癒しのオードトワレです。
オードトワレの他にもシャワージェル、ボディクリーム、ハンドクリーム、石けんが発売されていますので、ラインで使うと一層「Verveine(ヴァーベナ)」が深く香り、心地よいリラックス感に包まれることでしょう。
恋も仕事も好印象。向かうところ敵なしの万能フレグランス
「Verveine(ヴァーベナ)」はロクシタンで人気No.1とのことですが、それも納得の結果です。
というのも、このオードトワレは嫌われる要素が全くないのです。
ナチュラル、シトラス、オードトワレ、ちょうど良い価格帯、ユニセックス…
そういった「中立的」なパワーワードが並んでいますし、実際にこの上ないリラックス感を得ることができます。
男女ともに、季節関係なくまとうことができ、オフィス・プライベートの垣根なくいつでもどこでも愛用できます。
もう1つの長所は、どんな服装にも合わせてくれるということ。
スーツスタイルであっても、ラフな格好であっても、「Verveine(ヴァーベナ)」は装いの邪魔をすることがありません。
ただ1つ挙げるとしたら、持続力が低いところでしょうか。
1日中香らせたい人にとっては、少し物足りないかもしれません。
しかし、持ち運びのできるロールオンタイプも発売されていますので、自宅と外出用で使い分けるのも1つの方法です。
年齢にも関係なく、春夏秋冬いつでも活躍してくれることでしょう。
まさに、一家に一台。向かうところ敵なしの万能選手です。
まとめ
日本はもとより、世界で愛されているロクシタン。
そんなロクシタンには、植物の香りが光るフレグランスがが存在します。
今回ご紹介した「Verveine(ヴァーベナ)」は、魔女が恋の媚薬として入れていたという言い伝えもあるほど親しまれている香り。
清潔感のある人懐っこい香りに、一度つけたら夢中になってしまうかもしれません。
南仏プロヴァンスの、広々とした大地や青い海を感じられるはずです。
ぜひこの機会にロクシタンのフレグランスを使ってみてはいかがでしょうか。