部屋の生活臭やペット臭など、においが気になっている人もいるのではないでしょうか。消臭対策方法にもさまざまなものがありますが、コストを抑え自分好みの香りを楽しめるのが、手作り消臭スプレーです。

使う頻度も多いので市販のものだとコスパが悪いな…と思っている人もいるかもしれません。手作り消臭スプレーの作り方や使い方のポイントについても、詳しくご紹介していきたいと思います。

手作り消臭スプレーはメリットがいっぱい

手作り消臭スプレーにはたくさんのメリットがあります。

・コストを抑えて消臭スプレーが作れること

・アロマを入れるなど好きな香りの消臭スプレー楽しめること

・なかに含まれている成分がすべて把握できること

などがあります。

特にご自宅にお子様やペットを飼っている人は部屋のにおいが気になっても、市販の消臭スプレーを使うのをためらってしまう人もいるのではないでしょうか。

なかに配合されている成分がわかりにくいこと、においが強く使いにくいと感じる人もいます。なかには合成界面活性剤が含まれているものもあります。

手作り消臭スプレーは、身体に優しいものも作れます。市販のものを購入するよりも安くコストを抑えられる点もありますし、欲しいときに必要な分だけ作れるのもメリットです。

自分好みの消臭スプレーを作れるからこそ、あえて手作りで作る人も増えています。

手作り消臭スプレーはにおいに効果的なものを

手作り消臭スプレーを作るうえで、まずどうしてにおいが発生するのかを知っておくことも大切です。雑菌がにおいのもととなっている成分を食べて、分解するときに発生します。

そのため、においのもとになっている雑菌を取り除く必要があるのです。においの原因となっている汚れの多くは“酸性”だといわれているため、消臭スプレーにはアルカリ性を取り入れることで中和しにおいを軽減していきます。

においでも、魚やトイレのにおいはアルカリ性になりますので、酸性の消臭スプレーを作る必要があります。どんなにおいに使いたいのかを考え、消臭スプレーを作ることも大切です。

また、手作り消臭スプレーはアルコールを入れると消臭効果が高まります。主に“無水エタノール”と呼ばれるアルコールを使うと除菌できるため、高い消臭効果を期待できます。

ただしアルコールは肌の弱い人が使ってしまうとかゆみやかぶれが起こる原因になります。配合量なども含め、使い方には十分に注意するようにしましょう。

手作り消臭スプレーの成分別、おすすめの使い方

消臭スプレーは主に以下の3点を使って作ります。

・精製水

・アルコール

・消臭成分(重曹など)

このなかで、においに対して最適な消臭成分を組み合わせて作っていきます。

具体的にどんな消臭成分を使うのか、それぞれどんなにおいに効果があるのか紹介します。

  1. 重曹を使った手作り消臭スプレー

消臭スプレーの定番といえば、重曹を使ったものです。手ごろな金額で購入できること、弱アルカリ性の性質を使いさまざまなにおいの消臭対策として活躍します。

掃除用にも使えるので、消臭スプレー以外の使い方もあります。重曹を入れてしまうと、粉末が飛び散ってしまうのでは?と心配する人もいるのですが、少量であれば問題なしです。

・汗のにおい

・生ごみのにおい

・靴箱のにおい

・ペットのにおい

・油汚れ、焦げ付き

などのにおいに使えます。

作り方は簡単です。無水エタノール120ml・蒸留水80mlを入れて、重曹を入れた状態で混ぜます。重曹を小さじ2杯が目安になりますので、入れすぎないように注意してください。余計なにおいもなく使う場所を選ばない消臭スプレーです。

  • クエン酸を使った手作り消臭スプレー

重曹では取れないアルカリ性のにおいの原因は、クエン酸を使うのがおすすめです。よく掃除で重曹とクエン酸を使って発泡させることがありますが、クエン酸は万能なので家に1本あると便利です。

特にトイレの掃除などアンモニア臭が気になるところに活躍します。悪臭を分解しつつ、トイレを掃除しても取りに切れないにおい対策にも便利です。クエン酸は安く購入できるので、においの気になりやすいトイレにこそ便利です。

クエン酸の作り方は、無水エタノール120mlに精製水を混ぜ、クエン酸を入れます。クエン酸はアルコールが使えない小さなお子さんがいる家庭やペットを飼っている家庭でも使いやすいので、安心して使える消臭スプレーです。

アロマを使った手作り消臭スプレーもおすすめ

手作り消臭スプレーは、アロマオイルを使うのもおすすめです。消臭効果だけでなく、お好みのアロマをブレンドして好きな香りに調整することも可能です。自然な香りの芳香剤としても使えるので、用途に合わせてブレンドを楽しんでみてはいかがでしょうか。

消臭スプレーの作り方は、同じく無水エタノールにアロマを垂らし精製水を入れるだけです。重曹やクエン酸と違うのは精製水を入れるタイミングです。精油は水には溶けないのせ、

おすすめの組み合わせを紹介します。

・トイレ向け

トイレは清涼感のある爽やかな香りのアロマを合わせるのがおすすめです。消臭効果の期待できるユーカリや、ペパーミントをブレンドした消臭スプレーが向いています。

トイレにすでに芳香剤などを置いてあるときは、においが混ざってしまうので、シンプルにユーカリだけなど調整してみてください。トイレの不快な臭いがなくなりますよ。

・玄関向け

家の印象を決める玄関は、元気が出るような明るい印象のアロマをおすすめします。例えば、オレンジ系の香りを選ぶと、ストレスからくる不安を緩和してくれる効果も期待できます。

抗菌作用もあるので空気の清浄化にも役立ちます。甘く優しい香りなので万人受けするのも特徴です。ラベンダーのアロマと合わせるのも、相性がいいのでおすすめです。

・体臭向け

加齢臭などのにおいが気になる人は、ペパーミントやグレープフルーツなどのアロマを足した消臭スプレーがおすすめです。

殺菌効果があるのでにおいを緩和してくれるのはもちろん、さっぱりとしているので使う場所を選びません。また、女性の加齢臭には女性ホルモンのバランスを整えてくれるゼラニウムを合わせるのもおすすめです。

アロマを入れた消臭スプレーは、白系の布に吹きかけるとシミになってしまうこともあります。そのため、目立ちにくいところに吹きかけるようにするのがおすすめです。

精油は好みもありますし相性もあるので、もし気分が悪くなってしまったときは消臭スプレーの使用を中止し様子を見るようにしてください。

手作り消臭スプレーは1か月を目安に使い切ること

手作り消臭スプレーは、余計な保存料は入っていません。そのため1か月以内に使い切れるような量を作るようにしてください。なかの成分が傷んでしまうこともありますし、変化しトラブルの原因になることもあります。

いつ作ったかわかるように、消臭スプレーのボトルに日付を書いて管理しておくと安心です。

まとめ

手作り消臭スプレーの作り方について、詳しく解説しました。基本となるのは無水エタノールになり、ここに精製水や重曹・クエン酸・アロマを入れていきます。

ミョウバンを入れる方法もありますし、どんな消臭成分を入れるかは用途によっても変わります。あなたにあった手作り消臭スプレー作りに挑戦してみてくださいね。