2019年にスタートし、今のパリで人気急上昇中の香水ブランドがあります。

その名は、BASTILLE PARFUM(バスティーユ パルファム)。

バスティーユとはフランス語で「革命」を意味します。女性調香師のマリー・オルタンスがパリで立ち上げました。

バスティーユ パルファムの特徴は、何といっても自然派香水ブランドであること。

天然香料を謳ったブランドはたくさんありますが、実は香水は法律で「企業秘密」とされているため、ブランド側はその成分を100パーセント明らかにしていません。

バスティーユ パルファムは内容成分についての「透明性」を訴えています。

つまり、ここで作られる香水はその全構成を明らかにしており、95%が天然成分で、残りの5パーセントは肌に負担をかけない合成成分であることを発表しています。

当初は不可能に近いと思われていたこの挑戦でしたが、バスティーユ パルファムは「自然」と「透明感」をキーワードに、首都パリで大きな成功を収めたのでした。

バスティーユ パルファムはどこで作られているか

1980年代以降、香水は世界をマーケットにしたため、広告費用に莫大な予算がつぎ込まれるようになりました。

そのため予算不足が起こり、香料に高価なものが使えなくなったというのは有名な話です。

その後は添加物や安価な合成香料をふんだんに使った、画一的な香水が販売されるようになります。

ところが
バスティーユ パルファムは、先述した通りほとんどが天然由来の成分。

さらにすべての製品をフランス国内で製造しており、地球への影響を最小限に抑えるプロセス(リサイクル段ボール包装、オーガニック認証やフェアトレードの原料など)を採用しています。

香水はパリで企画され、南仏グラースで製造され、フランス中部のシャルトルで瓶詰めされています。バスティーユ パルファムの魅力は、そのオリジナリティ、エネルギー、透明性、そしてもちろん、自然に対する責任あるコミットメントです。

つまり、香水業界に革命をもたらしたこと、そしてまとう人自身にも革命をもたらすことにちなんで、BASTILLE PARFUM(バスティーユ パルファム)=「革命香水」という名がつけられたのです。

バスティーユ パルファムの社会貢献

さて、その天然成分にはどのようなものが使われているのでしょうか。

例えばアルコールで見て見ると、バスティーユ パルファムはより環境に配慮したオーガニック小麦のアルコールを使用しています。

アイリス(あやめ)の香料で言うなら、植物が育つまでに3年、成熟するまでに3年、そして収穫するまでに6年と、自然のものを長期間待って、収穫していることになります。

そして、合成成分である5%には何が入っているのでしょうか。

これは、アンブロキサンという合成香料を例に挙げます。

(※アンブロキサン…マッコウクジラが体内で作る物質、アンバーに近いと言われ、多くの香水に配合されている合成香料)

バスティーユ パルファムでは、アンブロキサンは、ハーブのセージに存在する分子から合成されており、敏感肌の方でも100%安心して使えるのだとか。

もちろん、正真正銘のヴィーガン香水でもあります。

そしてもう1つ、バスティーユ パルファムが行っている社会貢献があります。

それは、香水を1つ購入するごとに売上の1%を、海洋保護団体であるNGO基金に寄付する「1% for the Planet」に加盟していること。

と、ここまでを公表しているブランドは中々ありません。

衣食住の分野をはじめ、企業の「透明性」が問われる現代ですから、消費者としても安心して香水をつけることができますね。

満月に香りがあるとしたら?幻想的な「PLEINE LUNE(プラン リュヌ)」

PLEINE LUNE(プラン リュヌ)オードパルファム

トップノート:抹茶、マテ、ベルガモット、ピンクペッパー

ミドルノート:チュベローズ、ネロリ、ジャスミン、オレンジブロッサム

ラストノート:サンダルウッド、ベンゾイン、トンカビーン、シダー

発表年:2020年

調香師:ポール・ゲラン

対象性別:ユニセックス

それでは、バスティーユ パルファムでも大人気の香水、現在のパリジェンヌに評判の「PLEINE LUNE(プラン リュヌ)」をご紹介していきましょう。

全体的には、軽くて透明感がありながらも、少し幻想的で粘着力のある印象です。

一言で表すなら、「魔法にかかった」ような気分になる香水、と言えるでしょうか。

というのも、トップノートからやや不思議です。

特に効いているのは抹茶とベルガモット。

この2つが「無垢」な印象を与えるため、夜空に白く浮かび上がる満月の「未知で不思議」なイメージが浮かび上がってくるのです。

驚くのは、ミドルノートのチュベローズが野性的で官能的な一面を持っていること。

ここで雰囲気がガラッと変わります。

何事も「満ちる」タイミングだと言われる満月。

その満ちた雰囲気が、ミドルノートでとても上手に表現されているのです。

ラストノートのカルテットも素敵。

陶酔するように妖しく、幻想的な香りとなって、まさに満月の余韻を残していきます。

「PLEINE LUNE(プラン リュヌ)」をまとった皆さんは、香りが肌の上でどのように進化していくのか、すっかり魅了されてしまうことでしょう。

こちらも天然香料ですので、本当に驚くほどリアルなのはもちろん、同時にひねりの効いた、独創的な1本となっています。

なお、フランスの口コミサイトでは「病みつきになる香り」との声が多く寄せられています。

周りを惹きつけたいあなたに。魅惑的なフローラルをお探しの方にも

「PLEINE LUNE(プラン リュヌ)」は、男女ともに使えるユニセックス香水ですので、気になる方はどなたにでもまとうことができます。

年齢層は何歳でもよいのですが、季節は春→秋→冬→夏の順番でお勧めです。

満月は、潜在的にある力を最大限に引き出すことができる時間という説もあるのだとか。

不思議で幻想的な香りですので、粋な香水が欲しいという方、周りを惹きつけたいという方にはぴったりです。

また抹茶やベルガモットのトップノート、ねっとりとしたフローラルの対比も魅惑的ですので、そういった香水の「変化」を楽しみたい方にもお勧めです。

満月をここまでストレートに表した香水はあまりありませんから、少しでも惹かれる方はSNSなどでチェックしてみて下さいね。

まとめ

日本未発売、そして現在パリで人気上昇中の新しい香水ブランド、バスティーユ パルファムをご紹介しました。

香水の種類は全部で6種類あり、その中でも「PLEINE LUNE(プラン リュヌ)」が一番人気とのことです。

満月に香りがあるとしたら?をテーマにした、幻想的かつ100%ナチュラルな香水でした。