女性にも男性にも人気の高いスキンケアブランド『Aesop(イソップ)』。
『Aesop(イソップ)』はオーストラリア・メルボルンで誕生したオーガニックスキンケアブランドで、製品には“最高の素材を使って最適な効果を体感してほしい”という思いが込められています。
世界中から厳選された上質な原料をベースにしていて、合成保存料などケミカルな成分は極力シャットアウト。
パッケージや存在感がおしゃれなだけではなく、その実力も折り紙付きのブランドなんです。
『Aesop(イソップ)』のブランド名は“ウソ偽りのないこと”という意味で、イソップ童話をモチーフにつけられたブランド名だそう。
‘The merit of originality is not novelty; it is sincerity.’
(オリジナリティのメリットは、目新しさではありません。誠実さです。)
※イソップ公式サイトより
と企業理念にあるように、真摯に研究開発に取り組む姿勢は私たちに安心と信頼を与えてくれます。
『Aesop(イソップ)』のハンドクリームは特に人気アイテムで、保湿力の高さもさることながらその上質な香り心惹かれた方も多いのではないでしょうか。
ナチュラルな香りに癒されると評判の『Aesop(イソップ)』ですが、実は香水も存在しているんですよ。
ブランドの哲学を余すことなく詰め込まれたその香りは日常使いにもぴったりで、まとう人の趣味の良さを演出することができます。
今回は、そのなかでも知的で奥深い香り「Tacit(タシット)」をご紹介したいと思います。インテリジェンスあふれるその香りは、他の香水とは一線を画すものでした。
『Aesop(イソップ)』らしいグリーン・シトラスノート
Tacit(タシット)オードパルファム
ノート:ハイチ産のベチバーハート、エジプト産のバジルオイル、柚子
調香師:セリーヌ・バレル
対象性別:ユニセックス
『Aesop(イソップ)』の香水は全部で7種類あります。
そのなかで最も『Aesop(イソップ)』らしいと言えるのが、この「Tacit(タシット)」です。
「Tacit(タシット)」は調香師セリーヌ・バレルとのコラボレーション製品で、その意味は「暗黙の」、「言葉に表さない」となります。
「香りは言葉ではなく感じるもの」という『Aesop(イソップ)』らしい世界観です。
この「Tacit(タシット)」は他に似ているフレグランスが思い当たらないほど、オリジナル性にあふれたグリーン・シトラスノート。
以下の要素をコンセプトにしています。
1、パントーンカラー(世界共通のカラーチャート)No.363のグリーン色
2、イソップの「レバレンス・ハンドバーム」の香り
3、形而上絵画(ダリなど、シュルレアリスム絵画の先駆とされている)の創設者であるジョルジョ・デ・キリコの絵画
4、香港を舞台とする映画「花様年華」
少し複雑な内容ですが、簡単に説明すると、1は地中海のマルタ島で見られるような美しいエメラルドグリーンの海の色です。
2は『Aesop(イソップ)』の人気アイテムであるハンドバームです。その香りはウッディでスモーキー。さわやかさの中にも、スモークチップのような少しスパイスの効いた大人っぽい香りです。甘ったるさがなくユニセックスで使えるので、 男性にも好まれています。
出典:オランジュリー美術館公式インスタグラムより
3のジョルジョ・デ・キリコはイタリアの画家で、ダリに代表されるシュルレアリスムに多大な影響を与えました。曲線より直線的な絵画描写で、淡いトーンのものはありません。
男性的な表現力、そして絵の「配置」のミステリアスさに引き込まれてしまいます。
出典:AMAZON
4の「花様年華」は国際的に高い評価を受けたウォン・カーウァイ監督の映画です。
主演のトニー・レオンがカンヌ国際映画祭にて男優賞を受賞しました。
ノスタルジックで美しい映像、どこか詩的なセリフ、ほろ苦い大人の恋愛を描いたこの映画は、業界を超え、大勢のクリエイターに影響を与えました。
トニー・レオンの切ない表情には大人の男性の色気があり、シンプルにいかない複雑な感情表現に魅せられてしまいます。
と、この「Tacit(タシット)」にはこれほどのコンセプトが詰まっているのです。
とても哲学的でエッジが効いていて、知的好奇心をくすぐられますよね。
No.363のグリーンカラーは柚子の香りで、謎めいたジョルジョ・デ・キリコの絵画はエジプト産のバジルオイル、映画「花様年華」の官能的な世界観はベチバーハートの香りで表現しているのだとか。
『Aesop(イソップ)』特有のアーシーな香りをベースに、上質な柚子シトラスの香りと、地中海のミステリアス性、そして少しのセンシュアルさがプラスされた、とてもユニークな1本です。
香りが強すぎるということはなく、逆にリラックス効果が高い、といった声もあります。
意識的に使う香水ではなく、無意識のなかでも楽しめる香りと言ったほうが良いかもしれません。
自分の心の内側に向かうことができますし、人と会わない日でも何だか身にまといたくなります。「Tacit(タシット)」の心地良い香りは、その名が「言葉に表さない」とあるように、派手に周囲にアピールするものではありません。
植物の香りのチカラで、自分の心身が満たされることを実感できる、本当に『Aesop(イソップ)』らしい香りです。
雨の日も、暑い日も。爽やかマスキュリンな香り
「Tacit(タシット)」は若干ミステリアスな香りではありますが、基本的にはグリーン・シトラスのフレッシュな香りがメインです。大人の柑橘系フレグランス、といったところでしょうか。
柑橘系は爽やかでライトな付け心地のものが多いのですが、「Tacit(タシット)」はそれにもう一ひねり加わって、文化的で人間的な側面がプラスされました。
20代後半以降の、変化が欲しい方や、もっと大人の魅力を探求したい方におすすめです。
ジェンダーフリーな香りなので、オフィスはもちろんオフでも品良くまとまり、誰かに「その香りはどこの?」と問われる機会も増えるでしょう。
どちらかというとマスキュリンな香りなので、フェミニン過ぎない香りをお好みの女性にはぴったりです。アルコールっぽい香水の香りが苦手という方にもおすすめです。
重たくなるような香料は使われていませんので、ムシムシした雨の日、高温の日でも快適に香らせることができます。逆に寒い冬には、お出かけ時よりも自宅で暖まっている時、毛布の中などで香りたくなるでしょう。
また、「Tacit(タシット)」はビジネスシーンにも似合います。先に述べた香りのコンセプトがかなり知的であるように、周囲に軽率な印象を与えません。
それに加えて、清潔感のあるグリーン・シトラスノートが「気配り上手」「クリーン」といった、対人関係で重要なファクターをもたらしてくれるはずです。
石けんとはまた違った、植物の繊細な香りが十分に楽しめる1本です。
まとめ
香りは言葉で説明するものではなく感じるもの、という『Aesop(イソップ)』の哲学がありますが、「Tacit(タシット)」の香りはまさに「嗅ぐ」より「感じる」が似合います。
ファッションの一環としてのフレグランスというよりは、暮らしを豊かにするために添えたい「Tacit(タシット)」。ここに本当の『Aesop(イソップ)』らしさを感じることができるでしょう。
自然にできたものとは思えない、他に類を見ないほど生命の力強さを感じられるオーガニックなオードパルファムです。
そんな『Aesop(イソップ)』の「本気」をぜひ体感してみてくださいね。