マイボトルを持つのが当たり前になり、以前よりも水筒を使う機会が増えたという方も多いのではないでしょうか?
ただ、水筒をよく使うようになるとやはり臭いが気になってくるものです。
今回はなぜ水筒が臭くなってしまうのか、その原因と解決策に加えて、おすすめの対策商品についてもご紹介していきたいと思います。
水筒の臭いの原因とは?
まずは、なぜ水筒が臭くなるのかその原因について理解しておきましょう。
【カビ】
水筒が臭くなる原因のひとつとなっているのが、カビです。
普段水筒に入れている飲み物の臭いではなく、酸っぱい臭いや墨汁のような臭いがする場合にはカビが発生している可能性が考えられます。
水筒の中には部品同士の隙間や溝がありますので、お手入れが行き届いていないとそこに空気中を漂うカビ菌が定着し、水分をもとに繁殖するようになります。
特に、ゴムパッキンのところにカビが発生するケースが多いようです。
【錆(サビ)】
水筒のほとんどがステンレス製になるかと思いますが、ステンレスも長い間使っていると錆(サビ)が発生してしまいます。
鉄っぽい臭いがしている場合には、錆(サビ)が発生していると考えたほうがいいでしょう。
水筒の底やフチなどは特に錆(サビ)が発生しやすいようです。
水筒が臭いときの解決策
では、実際に水筒が臭いときにはどうすればいいのでしょうか?
具体的な解決策を見ていきましょう。
【重曹でのつけ置き洗い】
重曹はもともと住まいの掃除や臭い対策によく使われますが、水筒の臭いを解決するのにも大いに役立ってくれます。
重曹でのつけ置き洗いによって水筒内の臭いや着色をしっかりと落としていくことができます。
重曹でのつけ置き洗いをする場合、60度前後のお湯500mlに対して小さじ1杯の重曹を溶かします。
このとき、蓋をして振るのがおすすめです。
その後、蓋を開けて1時間ほどそのまま放置します。
蓋やパッキンの部分も同じように別の容器でつけ置きしてOKです。
つけ置きした後はしっかりとすすいで、乾燥させましょう。
ちなみに、重曹のつけ置き洗いでは60度前後のお湯を使うことがポイントになります。
なぜかというと、水ではなく、お湯を使うことによってアルカリ度が上がり、汚れが落ちやすくなるからです。
【クエン酸でのつけ置き洗い】
クエン酸も重曹と同じく、住まいのお手入れでお馴染みかと思います。
水筒内についた汚れや臭いはクエン酸でのつけ置き洗いでも落とすことができます。
クエン酸でのつけ置き洗いをする場合、40度から50度ほどのお湯1リットルに対して、クエン酸を大さじ2分の1杯、もしくは1杯溶かし、それを水筒の中に入れて2時間ほど放置します。
蓋やパッキンの部分も同じように別の容器でつけ置きしてOKです。
つけ置きした後はしっかりとすすぎ、乾燥させましょう。
【過炭酸ナトリウムでのつけ置き洗い】
過炭酸ナトリウムは「酸素系漂白剤」とも呼ばれているものです。
この過炭酸ナトリウムでのつけ置き洗いも水筒の臭いに効果的です。
過炭酸ナトリウムでのつけ置き洗いをする場合、40度から50度ほどのお湯1リットルに対して5gの過炭酸ナトリウムを溶かします。
それを水筒の中に入れたらラップで蓋をして、ラップに小さな穴を開けて空気の通り道を作っておきます。
あとは1時間ほど放置するだけです。
蓋やパッキンの部分も同じように別の容器でつけ置きしてOKです。
つけ置きした後はしっかりとすすぎ、乾燥させましょう。
家に酢がある場合には、酢でのつけ置き洗いでも水筒の臭い対策ができます。
酢でのつけ置き洗いをする場合には、40度から50度ほどのお湯に酢を10対1の割合で入れます。
お湯500mlに対して酢大さじ3杯と小さじ1杯くらいが目安になります。
それを水筒の中に入れて2時間から3時間ほど放置します。
蓋やパッキンの部分も同じように別の容器でつけ置きしてOKです。
つけ置きした後はしっかりとすすぎ、乾燥させましょう。
特に、酢が残るとカビの餌になってしまうので、しっかりと乾燥させてください。
水筒のお手入れをするにあたっての注意点
臭い取りを含めて水筒のお手入れをするにあたっては、いくつかの注意点があります。
知らずにやってしまうと水筒の臭いが取れないどころか、水筒そのものがダメージを受けてしまうこともありますので、注意しておきましょう。
【塩素系漂白剤は使わない】
塩素系漂白剤は強いアルカリ性の性質を持っているのですが、それゆえにステンレス製の水筒に使ってしまうと錆(サビ)の原因となってしまいます。
塩素系漂白剤は使わないようにしてください。
【研磨剤入りの洗剤は使わない】
水筒にはステンレスなどの金属が使われているものが多いので、研磨剤入りの洗剤を使ってしまうと傷がついてしまいます。
研磨剤入りの洗剤を使わずに、こまめなつけ置き洗いで臭いや汚れを落としていきましょう。
【食器洗浄機や乾燥機は使わない】
食器洗浄機や乾燥機があると水筒を洗うときにも使いたくなるかもしれませんが、絶対に使わないようにしてください。
食器洗浄機や乾燥機は高温になりますので、水筒が変形したり、塗装が剥がれてしまったりする可能性があります。
【熱湯・煮沸消毒はしない】
臭い取りのために熱湯・煮沸消毒をしようと考えている方もいるかもしれませんが、基本的に水筒の熱湯・煮沸消毒はしてはいけません。
水筒というのはステンレスかプラスチックでできているものがほとんどなので、やはり熱によって変形してしまう可能性があります。
おそらく水筒の取り扱い説明書などにも書かれているかと思いますので、改めて確認しておくことをおすすめします
水筒の臭い対策におすすめの商品2選
水筒の臭い対策はこまめなお手入れが基本です。
お手入れと合わせて活用していきたい商品を2つご紹介しておきたいと思います。
【ステンレス水筒洗浄中】
小林製薬から出ている「ステンレス水筒洗浄中」は、水筒にポンと入れるだけでOKの商品です。
アルミニウム・銅・真ちゅう・鉄製のもの、金・銀などの装飾がついたものには使えませんが、プラスチック製の水筒やステンレス製の水筒、他にもタンブラーや陶器のカップなどにも使えるので常備しておくとかなり便利です。
手の届かない底の汚れも洗浄してくれますし、着色汚れの原因となるポリフェノールなども分解してくれる心強い味方です。
【キュキュット CLEAR泡スプレー】
花王から出ている「キュキュット CLEAR泡スプレー」はコマーシャルでもお馴染みの商品です。
こちらは特別なお手入れというよりは、普段使いで活用していきたいものになります。
泡スプレーなので水筒やストローマグなどの細かなところにまで入り込み、しっかりと洗浄できますし、除菌効果も期待できます。
もし「キュキュット CLEAR泡スプレー」であまり効果を感じられなかった場合には、同じシリーズの「キュキュット クリア除菌CLEAR泡スプレー」も試してみてください。
「キュキュット クリア除菌CLEAR泡スプレー」は水垢汚れを落とす性能と消臭力がパワーアップしています。
まとめ
長く使っているとやはり水筒の臭いは出てくるかと思います。
特に、水筒の細かな部分は洗っているつもりで洗いきれていないということもあります。
日頃から丁寧に洗っていくのはもちろん、こまめにつけ置き洗いなどをおこなうようにして細かなところまで綺麗にしていきましょう。
水筒の臭い対策に効果的な商品もうまく活用して、マイボトルを常に気持ちよく利用できる状態にしていきたいところです。