肉を食べると体臭が臭くなるといわれ、気にしている人もいるのではないでしょうか。体臭は体から臭うものですし、毎日の食事が関係するといっても過言ではありません。

肉が好きな人にとって、体臭に影響してしまうのであれば控えたほうがいいのかな…と迷っているかもしれません。

肉を食べると体臭が臭くなる原因や、体臭を消す方法を解説します。

体臭と食べ物は密接な関係がある

そもそも、どうして体臭が出てしまうのか?を知る必要があります。もともと汗はサラサラしていて臭いはありません。

汗と皮脂が混ざり合って雑菌が繁殖すると、体臭になります。

そのため、体臭が気になるときの多くは、特定の食べ物や変色気味になっていることもあるのではないでしょうか。

食生活の乱れが原因となり、汗や皮脂の分泌が過剰になり、体臭を強めてしまっている可能性があるのです。

体臭が気になっているのであれば、食事を見直す必要があります。体臭と食べ物には密接な関係があると覚えておきましょう。

肉を食べると体臭が臭くなる原因は

動物性脂肪の多い食事が中心になると、体臭の原因となります。なかには肉が好きで、日頃から食卓に出る機会の多い人もいると思います。

体臭が気になるとはいえ、肉をやめるというのが難しいものです。肉を食べると体臭が臭くなる原因から見ていきましょう。

・皮脂の分泌を促してしまう

 肉でも赤身など脂が少ない部位もありますが、基本的には脂がメインになります。

脂質は人間の体にとって必要な栄養素になるので、完全に控えることはできません。脂肪分の多い食事は皮脂の分泌を促してしまうともいわれています。

例えば、肉を食べた後に、顔がテカりやすくなる、頭皮・頭・背中にべたつきを感じたことはありませんか。

皮脂が過剰に分泌されると、酵素に触れることで酸化し、体臭の原因となります。特に肉のなかでも揚げ物など油分の多いものを食べたときは、体臭に注意しましょう。

・腸内環境の悪化をうながす

肉中心の生活をしていると、腸内環境が乱れる原因になります。

肉と一緒に野菜もしっかりととらないと食物繊維が不足してしまい便秘を引き起こしてしまうことも考えられます。

便秘が長期化すれば体臭の原因になることもあります。

人間の腸内には善玉菌・悪玉菌・日和見菌がそれぞれバランスを取りながら存在しています。

肉中心の食生活になってしまうと、悪玉菌の働きをうながしてしまい腸内環境の乱れの原因となります。

体臭が気になるときは、腸内環境が悪化していることも考えられます。

・胃に負担がかかっている可能性も

肉のなかにはたんぱく質が多く含まれています。脂質も多く消化がいい食べ物とはいえません。

胃の中に留まる時間が長いので負担がかかってしまい、消化不良の原因となります。

肉のなかに多く含まれているたんぱく質は、約2時間程度体内に留まるといわれています。

肉のなかでも脂質の量が多いものを食べると、腸の運動が抑制されてしまいます。

胃のなかかに消化しきれない食べ物がそのままになっていれば、発酵・腐敗が進んでしまい悪臭を発生させる原因になります。

血液中に悪臭が取り込まれ体臭として外に出されます。そのため、悪臭として強い臭いを発生させてしまいます。

・肝臓が疲れている

悪臭の原因となる物質が体内に入ると、通常であれば肝臓で分解されそこまで強い臭いになることはありません。

ただし、疲れていて肝臓の働きが衰えていると、うまく分解できなくなってしまいます。

そのため、汗に分泌されやすくなってしまい体臭の原因となります。お酒を飲みすぎて肝臓の調子が悪くなっていると分解する力が足りなくなってしまいます。

日頃から肉中心の食生活やお酒を飲む機会の多い人は、体臭の原因になっていることも十分に考えられます。

肉を食べたあと体臭を消す方法

肉を食べたあと、体臭が発生してしまう原因はわかってもらえたと思います。

肉を食べてはいけないわけではなく、偏りのないように日常生活のなかで意識することが大切です。

肉を食べたあと体臭を消す方法についても、解説していきます。

・食物繊維を積極的にとる

肉を食べる機会の多い人は、意識的に食物繊維をとるのをおすすめします。食物繊維は「水溶性食物繊維」「不溶性食物繊維」に分類されています。

いずれかに偏ってしまうと腸内のバランスを維持できないので、水溶性1:不溶性2の割合で食事にとりいれるようにしましょう。

食物繊維は腸のなかに溜まっている老廃物を、便を使って体の外に排出します。

体内を酸化させにくくなり、皮脂の過剰分泌を防ぐことにも繋がります。

食物繊維は腸内環境を整えつつ、悪玉菌優位から善玉菌優位の状態に変えてくれます。

肉を食べ過ぎてしまったときや、少し胃腸の不調を感じるときは食物繊維をとるようにしておきましょう。

・お酒は適度に楽しむようにする

お酒を飲んだ次の日に、体臭が強くなったと感じたことはありませんか。

アルコールは、飲むと体温を上げ発汗しやすくなると言われています。体が火照って、熱いと感じたこともあるのではないでしょうか。

少量であれば体臭が気になることはありませんが、飲みすぎてしまうと体臭を強めてしまいがちです。

これは、アルコールを分解するときに出る“アセトアルデヒド”と呼ばれているものです。

アセトアルデヒドの量が多いと体臭もきつくなります。またお酒を飲むときは、脱水にもなりやすいので水をたくさん飲むようにしましょう。

・抗酸化作用の高い食品をとる

体臭の原因となるノネナールを発生させる過酸化脂質を、いかに防げるかどうかも重要です。

肉を食べ体臭が気になるときは“抗酸化食品”を多めに取り入れるようにします。抗酸化作用のある食品といえば、緑黄色野菜やケイトフェミカルといわれる食材です。

ポリフェノールやアントシアニンが多く含まれる、ぶどうやブルーベリー、カシスを取り入れるのもおすすめです。

ビタミンEやビタミンCを多めにとり過酸化脂質を増やさない工夫を行うようにしていきましょう。

・腸内環境を整える

肉を食べ悪玉菌が増えてしまったときは、善玉菌を増やす食事を意識しましょう。善玉菌の動きを活性化できれば、悪玉菌も少ない状態になります。

善玉菌を増やすためには、生きた菌が含まれている「プロバイオティクス」を意識した食事を取り入れていきましょう。

例えばヨーグルトなどの乳製品はもちろん、豆類(納豆・味噌・豆乳・豆腐など)、発酵食品を意識的にとるようにしましょう。

また有用菌を増やすための「プレバイオティクス」になる、アーモンド・ゴボウ、はちみつ、雑穀などを取り入れていきましょう。

肉だけでなくアリシン入りの食べ物も体臭の原因になる

肉だけでなく、ニンニクやニラなどのアリシンが含まれている食材を食べていると、体臭がきつくなるといわれています。

アリシンは、ニンニクを切ったときに作られる物質になり、体臭や口臭になるといわれています。

加熱すると臭いが少なくなりますが、生のままで食べると体臭も強くなってしまいます。

肉と同時にアリシン入りの食材が好きな人は、体臭の原因となっていることも覚えておきましょう。あまりにも気になるときは控えるなど、様子を見るようにしておきましょう。

まとめ

肉を食べて体臭が臭くなるとは言い切れないものの、可能性として十分に考えられるのはわかってもらえたのではないでしょうか。

腸内環境の乱れが体臭につながっていることもありますので、食生活を見直すようにしていきましょう。