調理器具のなかでも使う頻度が多く、気軽に使えるのが電子レンジです。どこのご家庭でもありますし、時短調理にも欠かせません。
なかには、電子レンジの悪臭で悩んでいるご家庭もあるのではないでしょうか。
レンジを開けたときのにおいや、どんなに掃除をしても取れない経験をしている人もいると思います。
電子レンジの悪臭の原因や解決策やおすすめのアイテムについても紹介します。電子レンジの悪臭を解消していきましょう。
電子レンジの悪臭の原因は
電子レンジの悪臭の原因は主に2つあります。
・飛び散った食べ物が腐敗している
・長時間放置でにおいが残っている
それぞれどんなケースなのか説明します。
・飛び散った食べ物が腐敗している
電子レンジを使って食べ物を温めているときに、飛び散っていることも少なくありません。
また、こぼれたままにしている電子レンジ内の食べ物はありませんか。
すぐにふき取っていれば悪臭にはなりませんが、汚れをそのままにしていると焦げ付き、においが取れなくなってしまいます。
電子レンジを使うとき、ラップをかけないものもあるので、見た目以上になかが汚れている可能性があります。
・長時間放置でにおいが残っている
電子レンジで食べ物を温めたあと、出し忘れてそのままになってしまった経験はありませんか。
においの強いものだと、その後蓋を開けても、においがなかなか取れなくなってしまいます。
温め終わったらすぐに出すのを徹底できればいいのですが、つい忘れてしまう人は、悪臭の原因になっているかもしれません。
電子レンジの汚れを放置するとどうなるの
電子レンジの悪臭が気になりつつも、汚れていてもそのままにしている人もいるのではないでしょうか。
汚れたまま電子レンジを使ってしまうと、衛生面が気になります。食べ物から出た水蒸気は電子レンジに残り、油や栄養分なども含まれています。
そのまま放置しているとカビが発生するので、衛生的にもいい環境とはいえません。
電子レンジの汚れを拭きとらないままでは、過熱効率も下がってしまいます。
これは電子レンジが、電磁波を使って食材を温めているためです。温めたい部分にしっかりと電磁波が届かなくなってしまうので、機能面の低下の問題もあります。
その分、長時間温めることになるので、無駄に電気を使ってしまうことも。
たかが電子レンジの汚れだと思うかもしれませんが、いろいろな部分で影響しているのがわかると思います。
電子レンジの悪臭に効果的な消臭方法
電子レンジの悪臭が気になるあなたに、おすすめの消臭方法を紹介します。
・柑橘系の果物の皮を使う
・お酢を使う
・重曹を使う
・茶殻を使う
それぞれ、どうして悪臭に効果を発揮するのか説明します。
・柑橘系の果物の皮を使う
主に、みかん・オレンジ・レモンなどの柑橘系の果物には「リモネン」と呼ばれる物質が多く含まれています。
これは柑橘系のにおいのもとになっているものです。柑橘系の皮を電子レンジの耐熱皿の上にのせ、1分程度過熱し粗熱が取れたら、皮を使って庫内を磨きます。
ほんのりと柑橘系の香りが残りますし、薬剤ではないからこその安心感もありますね。
・お酢を使う
電子レンジのなかに残っている食べ物がアルカリ性の場合は、お酢の酸性を使うと消臭効果が期待できるといわれています。
お酢のにおいもそこまで残らないので安心してください。水200㏄に大さじ3杯の素を入れ3分加熱します。
蒸気を電子レンジのなかで充満させたあとに10分程度放置し、最後に庫内を丁寧に拭きあげていきます。
・重曹を使う
重曹はアルカリ性なので、酸性の電子レンジ内の汚れに向いています。重曹でも食用タイプを使うと安心です。
水200㏄に大さじ1杯の重曹を溶かし、3分ほど過熱し蒸気を充満させます。10分程度放置して拭きあげたら完了です。
・茶殻を使う
緑茶や紅茶、コーヒーなどもOKです。これらの茶殻には、においを吸着させる効果が期待できます。
なかでも緑茶に含まれているカテキンには、殺菌効果もあるのでおすすめです。お茶を淹れたあと、濡れた状態のままで使うのがポイントです。
耐熱皿に入れて、電子レンジで40秒ほど過熱して放置するだけです。そのまま捨ててしまうものだからこそ、電子レンジのにおい消しに使えれば無駄がありません。
においだけでなく汚れも一緒に落としたいときは、重曹をペースト状にするのがおすすめです。
がんこな汚れにはアクリルスポンジを使って重曹で磨きこすりとったあとに、キッチンペーパーでふき取りきれいにします。
電子レンジの悪臭を予防するポイント
電子レンジが悪臭になってしまわないように、予防することも大切です。
電子レンジは頻繁に使うものだからこそ、いかににおいをつけないような対策ができるかどうかです。例えば、日頃から汚さないように意識するだけでも変わってきます。
電子レンジをつける、大き目のお皿に入れて温めるとこぼれる心配もなくなります。
できるだけラップを密着した状態で温める方法がありますが、吹きこぼれてしまうこともあります。蒸気が逃げられるように小さな穴を開けるのがポイントです。
それでもどうしても電子レンジのなかが汚れてしまったときは、すぐに拭き残らないようにしていきます。
もともと密封された空間なので、食べ物のにおいが残りやすくなります。
使ったあとは、蓋を開けて中の空気を循環させ換気するのを習慣づけておきましょう。
ちょっとしたひと手間でも、電子レンジの悪臭を予防できるようになりますよ。
解決策に使えるおすすめアイテム4選
電子レンジの悪臭の解決策に使えるおすすめアイテム4選を紹介します。
・チン! してふくだけ 電子レンジ専用お掃除シート
小林製薬から出ている、電子レンジ専用のお掃除シートです。袋ごと過熱して1分チンするだけで使えます。
レンジ内のべたつき汚れも簡単にとれますし、においもすっきりと取り除けます。
アルカリイオン水を配合しているので、油汚れに強く二度拭きの手間もなし。汚れている範囲によっては、2枚使ったほうがいいケースもあります。


・Oh!レンジDEふくだけキレイ 電子レンジ内の汚れに
重曹とオレンジオイルを使い、蒸気で汚れやにおいを落とすアイテムです。
30秒温めて拭くだけの簡単仕様ですし、レンジ以外にもシンク周り、トースター、魚焼きグリル、冷蔵庫などさまざまな場所に使えます。
二度拭きの必要もなく除菌もOK。メッシュシートを使っているので、汚れをしっかりとかきとる仕様です。


・99.9(キュキュッキュ) キッチンクリーナー
テレビでも紹介された、キッチン周りの掃除に使えるスプレーです。主に酸化した油汚れを乳化させて簡単に除去します。
電子レンジの悪臭はもちろん、キッチンの気になる場所すべてに使えます。99.9%の除菌力があるので、清潔な空間を維持できます。
今まで他の方法ではとれなかった電子レンジの汚れにも使える便利アイテムです。


・レック(LEC) レック激落ちくん重曹 粉末タイプ
電子レンジの悪臭や汚れをとる重曹としておすすめです。油汚れはもちろん、こげ落としもできますし、消臭効果も期待できます。
洗剤のなかった時代から使われているアルカリ性のクリーナーであること、値段も手ごろなので試しに使ってみたい人におすすめです。


まとめ
電子レンジの悪臭や汚れが気になるときは、まずは身近にある柑橘系の皮や、重曹、お酢、茶殻などを試してみてください。
それでも落ちないときや、できるだけ短時間で落としたい人は、蒸気で掃除ができるアイテムを取り入れてみてください。
汚れはできるだけ早く取り除くことで、悪臭の予防にもなりますので、こまめに掃除をして清潔な状態を維持しておきましょう。