家のなかのダニ対策に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。特に夏が終わったこの時期は、ダニはもちろん、死骸や糞の影響もありアレルギーを発症してしまうリスクも高くなるそうです。

高温多湿の環境ではダニが繁殖しやすくなります。ダニ対策をしたいと思っていても、小さなお子さんやペットがいるご家庭だと薬剤を使いたくないという声もあります。

そんなあなたにこそおすすめなのが、アロマを使ったダニ対策です。アロマをどうやって活用したらいいのか、そのためのポイントを解説していきたいと思います。

ダニ避けにおすすめのアロマ

アロマのなかでもダニ避け効果が期待できるものを紹介します。アロマは植物本来の香りを使っているものになりますが、自然の持つ力でダニなどの虫を寄せ付けないようにしているものもあります。

目には見えないダニ対策としてもおすすめです。具体的にどんなアロマが効果的なのか、おすすめのものを紹介していきたいと思います。

・ヒノキ

日本では昔から馴染みの深い香りとして知られているのがヒノキです。

建築材料としても知られており、ウッディな香りが特徴です。また、甘い香りが苦手な人にとっても、ヒノキは万人受けしやすく使いやすい香りです。

ヒノキのなかに含まれているαカジノールには、防虫効果があると言われています。

ダニに限らず、虫を寄せ付けないので、ダニ除け効果のあるアロマを探している人におすすめです。

・ゆず

冬に人気の香りのゆずは、柑橘系ならではのさっぱりとした香りと果実感のある香りが楽しめるアロマです。

リラックス効果も高く日本人にとってもなじみ深い香りといえるのではないでしょうか。

人気のある香りなので、冬季限定で登場するアロマとしてもよく見かけます。

ゆずのなかにはリナロールを含んでいるため、ダニなどの防虫除けにも使えます。ウッディな香りが苦手な人にも使いやすいダニ除けのアロマです。

・ペパーミント

ペパーミントなどの清涼感のある香りはダニ除けにも使いやすいため、よく見かける香りです。

虫全般が嫌う香りになり、ダニやゴキブリ退治などでも使われています。ペパーミント単体で使ってもいいですし、ラベンダーやユーカリとの相性もいいのでブレンドして使うのもおすすめです。

お互いのアロマの相乗効果も期待できますし、好きな香りを自分で調整できるのも、ペパーミントならではの使い方です。

少し刺激が強いので使いすぎないように、少量のアロマをあわせるようにしましょう。

・ユーカリ

ツーンと鼻に抜けるような香りが特徴のユーカリは、防虫対策としてもよく使われています。

アレルギーの原因になりやすいヒョウダニの駆除にも使いやすいアロマです。

手ごろな価格で購入しやすいアロマでもあり、甘すぎずくどさのない香りなので初心者でも使いやすいと思います。

ただし、香りがはっきりとしていて刺激も強いので、少量で調整するようにしましょう。もしブレンドさせるのであればラベンダーとあわせるのがおすすめです。

ユーカリのなかでも、最も一般的なのが「ユーカリ・グロブルス」になりますし、刺激の少なさでいえば「ユーカリ・ラディアータ」も向いています。

好みに合わせて選ぶのをおすすめします。香りが強いほうが、防虫効果は期待できます。

・ティーツリー

清涼感のあるアロマになり、スキンケアなどでも使われています。すっと鼻に入ってくるティーツリー特有の香りがあるので、すぐにわかると思います。

殺ダニ効果があるアロマとしても知られているため、オーストラリアではダニの駆除用のアロマとしても使われています。抗菌力も高いのでカビの発生も抑制してくれます。

また、ティーツリーにはテルピネン-4-オールと呼ばれる成分が含まれており、抗感染作用や免疫力の向上にも役立つと言われています。

ダニの予防はもちろん風邪の予防やアレルギー症状の緩和にも使えます。

風邪の鼻の不快感にも使えるので、万能に活躍してくれるアロマともいえます。

・メリッサ

古代ローマより続くメリッサは「不老不死の薬」として昔から親しまれてきたものです。

鎮痛作用や鎮静作用があると言われていますが、防ダニ効果も期待できます。

メリッサは別名レモンバームとも呼ばれており、レモンの爽やかな香りとしそのような香りを混ぜ合わせているのが特徴です。

複雑な香りでもありますし、少量でも確かな効果を発揮してくれます。

メリッサのなかにはシトロネロールや、シトラールを含みます。また、心の安定にもつながると言われているため沈みがちで落ち込んでいるときにも使えます。

ダニ予防はもちろん、心への作用も期待できる嬉しいアロマとしてもおすすめです。

・ローズウッド

薔薇の香りに似ていることからこの名前になりましたが、楠の一種になり別名「紫檀」といいます。

ローズウッドの香りはリナロールになり、防ダニ効果はもちろん心の安定にも効果があるといわれています。

そのため、ダニ除けとはいいつつも強い香りが苦手な人にとっても使いやすいのではないでしょうか。

自律神経が乱れやすい人が二つの効果が期待できると思います。

馴染みやすい香りになるので、アロマ初心者でも取り入れやすいのが特徴です。ローズのような香りが好きな人にとっても嬉しいアロマといえるでしょう。

ダニを引き寄せてしまうアロマ

アロマのなかには、逆にダニを引き寄せてしまうものもあります。もともとダニの好みとして“甘い香り”に引き寄せられると言われています。

そのためバニラの香りやバナナなどのフルーツ系の香りに引き寄せられてしまうことがあります。

アロマのなかでも、甘い系の香りが好きな人も多いのではないでしょうか。

ただし、ダニ対策には向きませんので、用途にあったアロマを使い分けるようにしていきましょう。

どこに設置するのがベスト?

ダニ除けとしてアロマを置くときに、どこに置いたらいいのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

そもそもダニが増えやすい場所には共通点があります。例えば寝室の寝具や、ソファー、クローゼットのなかなど布製品が多い場所には注意が必要です。

湿気もたまりやすく、ダニが好む20℃以上の気温が維持されています。卵も産み付けやすいのであっという間に増えてしまいます。

ダニによっても餌が変わりますが、人間の髪の毛や垢、フケなどを餌にしているダニもいます。長時間いるものの、お手入れを頻繁にしていない場所があれば、ダニが繁殖してしまうリスクがあります。

クローゼットも湿気対策がしてあるから大丈夫と油断してしまいがちですが、湿気がこもりますし、換気も不十分なのでダニにとっても過ごしやすい場所です。

そのため、ダニの数が多そうな場所を中心に、アロマで対策を行うようにしていきましょう。

アロマだけでは取り切れない部分もあるので、こまめな選択も忘れずに行うようにしましょう。

まとめ

知らずに繁殖しているダニ対策について、詳しく解説しました。薬剤を使うのが心配な人にとっても、アロマだと使いやすいのでおすすめです。

香りの持っている効果を実感しつつ、ダニ対策として取り入れるようにしていきましょう。

また、謝ってダニを引き寄せてしまう、甘い系のアロマを使わないようにしてください。

適度に換気や空気の循環を作り、湿気が溜まらないようにすることもおすすめです。