タンスを開けたときに、なんとなく「すっぱい臭いがするな…」と感じたことはありませんか。

洋服しか入れていないはずなのに、どうしてこんな臭いがするのか不思議に思っている人もいるのではないでしょうか。

特に季節ものをしまっているタンスなど、日頃から開ける機会が少ない場所は、すっぱい臭いが感じやすくなります。

タンスを開けたときのすっぱい嫌な臭い対策について、詳しく説明したいと思います。


タンスからすっぱい臭いや木の臭いがする原因

以前はタンスからこんなに臭いがしなかったはずなのに、急にすっぱい臭いがすることがあります。

タンスが臭くなる原因はさまざまなものがありますが、すっぱい鼻につくような臭いの原因は「接着剤」と「木材」が関係していると言われています。

・接着剤の臭い

タンスの多くは木材を使って作られています。接着剤のなかでも木工用に特化したものは、時間が経過するとすっぱい臭いの原因となることがあります。

他の接着剤では感じない臭いになので、イメージも湧きにくいかもしれません。

木工用ボンドをしばらく使わずに放置していると同じような臭いになります。

木工用の接着剤は、「酢酸ビニール」と呼ばれる硬化成分が含まれています。

特に量産型のタンスになると、組み木を使わずに接着剤を多く使用しています。

接着剤はシックハウスの原因になる場合もあるので、注意したいものです。

またシロアリ防虫対策として、木を防腐剤などに浸しているケースもあります。

・木材の臭い

タンスからすっぱい臭いがしてなかなか取れないときは、使用されている木材が関係しているかもしれません。

特に東南アジアなどの熱帯地域から輸入した木材を使っていると、時間の経過とともにすっぱい臭いを放つものが多くなります。

南洋材のなかには強い臭いが部屋のなかにまで出てきてしまうことも。

国産の木材は香りがよくリラックス効果の高いものも多いのですが、輸入になるとなかなか難しいもの。

コスト的な問題もありますし、価格を抑えるために南洋材を使ったタンスも増えています。

他にも考えられるとしたら「防虫剤」の臭いが混ざっている可能性です。

タンスの臭いの原因でも意外と多いものになり、防虫剤同士の香りが化学反応を起こしてしまっているのかもしれません。

無臭タイプならまだしも、香料同士が混ざると強い臭いになります。

接着剤と木材のどちらに原因があるの?

製造したばかりのタンスだとすっぱい臭いではないものの、新しい木特有の臭いもあります。

そのため、時間が経過しても取れないかどうかが重要です。接着剤に原因があるのか、木材に原因があるのか見極めるためには、タンスの板を確認するようにします。

単板を使っている場合は、接着剤を使用していないため木材に原因が考えられます。

合板を使っているときは、接着剤が原因となっている可能性があります。

タンスがすっぱい臭いや木の臭いがするときの対策方法

タンスから酸っぱい臭いがするとき、どんな対策方法があるのか説明します。

・新聞紙を敷いて臭いをとる

昔ながらの方法になるのですが、新聞紙をタンスに敷いて臭い取りとして使う方法があります。

タンスのなかの臭いを防ぐために、新聞紙を敷くと湿気をとってくれるので、タンスのなかの嫌な臭いがすることもありません。

定期的に新聞紙を交換するのを忘れずに。新聞紙のなかに炭を包んでしまっておくのもおすすめです。

・塗装する

木材の臭いが強いとき、素材そのものの臭いになるので消えることはありません。

特に南洋材を使っている場合は、塗装をして臭いを閉じ込める方法になります。塗装はなんでも使えるものではなく、自然健康塗料を塗るのをおすすめします。

木材の臭いを閉じ込めてくれるので、何度か重ね塗りをして臭いがしないように調整していきます。

塗料を塗るときは、しっかりと換気をして乾燥させたうえで行うようにしてください。

・石鹸を使う

タンスのなかが臭うときに、最も使いやすいのが「固形石鹸」です。

100円程度で購入出来てコスパもいいので、気軽に使いやすいのも石鹸の嬉しいところです。

固形石鹸をそのまま入れてもいいですし、カッターでスライスして不織素材の袋にいれておきます。

タンスを開けるたびに清潔感のある香りが広がるので、タンスの嫌な臭いを解消できます。好みの香りのものを選ぶようにしましょう。

・天日干しする

接着剤の酸っぱい臭いはそのままにしていると解消されることもありますが、天日干しをする方法もおすすめです。

晴れて天気のいい日に、風通しのいい場所で重曹水を含んだ布で丁寧に拭いていきます。

最後にからぶきして天日干しして放置します。重曹には消臭効果がありますし、天日干しで殺菌効果もあるので気になるタンスの臭いを解消してくれます。

しっかりと乾かしてから洋服を戻すようにしてください。

タンスから酸っぱい臭いをさせないためには

タンスから酸っぱい臭いがすると、洋服にも臭いがついてしまい大変です。

接着剤や木材など原因となる材料を使用していない上質なタンスを選ぶことも必要です。

接着剤を使用していれば、少なからず酸っぱい臭いをさせてしまうこともあります。

また、定期的にタンスの扉を開けて中の空気の流れを作ってあげること、循環させることで臭いを軽減する方法もあります。

特に湿度や湿度が高いときは、化学物質が揮発しやすくなります。いつも以上に臭いを感じやすくなり、なかには気分が悪くなってしまう人もいます。

日本は梅雨の時期もあるので臭いの感じ方の差もあります。

タンスから酸っぱい臭いをさせないためにも、習慣化させるようにしましょう。

また、家具そのものが発する臭い対策に換気扇を回しておくのもおすすめです。

エアコンをつける時期など窓を閉めっぱなしにしてしまう人も少なくありません。1日30分で十分なので、換気するようにしておくと安心です。

・自然塗料リボス

ドイツで作られた塗料になり、木材から臭いが染み出すのを防いでくれます。

木の呼吸を妨げることなく、栄養がしっかりと行き届くのも特徴。人にも環境にも優しい塗料になるので、お子さんがいるご家庭でも安心です。

刺激臭もなく使用している成分を100%公開しています。そのため、アレルギーの心配がある人にもおすすめ。

自分で濡れる手軽さもあり、においが気になるときに使いやすく便利です。


・ユーオイル for DIY

木材であればなんでも使える万能の塗料です。ふき取ると美しい木目が手でくるのが特徴になり、木の風合いを活かした仕上がりなのも特徴です。

ほとんど臭いもないので家のなかでも問題なく使えます。対候性が高く屋外でも使用できる便利な塗料としても人気です。

日本製塗料であること、容器もかわいいので使い終わったあとは飾ってもOKです。色の種類も豊富なので、タンスにあったものを使うようにしましょう。


まとめ

タンスのなかの酸っぱい臭いに悩まされている人や、木材特有の臭いがしてしまいどうにかしたい人もいるのではないでしょうか。

換気をするなど臭いが出ていくように循環させるのもいいですし、自然塗料を使って臭いが発生しないように防ぐ方法もあります。

特になかなか開けないタンスは、なかに湿気が溜まり臭いの原因となるため、意識的に臭いがこもらないような対策を続けていくようにしましょう。