タンスを開けたときに嫌な臭いに悩まされている人もいるのではないでしょうか。
タンスの臭いはそのまま収納している洋服についてしまい、素材によってはなかなかとれなくなってしまうことも…。
できるだけタンスには余計な臭いはさせたくないものです。タンスのなかの嫌な臭いの原因や対策方法、取り方やおすすめの商品を紹介します。
タンスは臭いをさせないように、早めからの対策が重要ですので覚えておきましょう。
タンスの中の嫌な臭いの原因は
タンスのなかの嫌な臭いにはさまざまな種類があります。
具体的にどんな原因が考えられるのか、詳しく紹介していきたいと思います。
・カビが発生している
タンスの臭いの原因として最も多いのは「カビ」です。おばあちゃん、おじいちゃんの家のようななんとなく嫌な臭いがしてしまうことがあります。
もともと洋服の繊維には湿気が残りやすいと言われています。そのまま洋服をしまっているタンスは、湿気が溜まりやすくカビが繁殖しやすい環境になります。
洗濯した洋服だけでなく、一度着た洋服をそのまま収納してしまうとカビの発生に繋がります。
服についている汗や皮脂、垢が原因となり繁殖しやすい環境となります。
タンスのなかは暗く湿気がこもりやすいので、ちょっと気を抜くとカビの温床になってしまいます。
タンスの内側や洋服にカビがついていないか確認しておくのをおすすめします。
・防虫剤の臭いがついている
タンスのなかに防虫剤を入れている人も少なくありません。現在市場に出回っている防虫剤の約8割は無臭だと言われていますが、2割は香りものになります。
無臭でも防虫剤の臭いがしてしまうのは「パラジクロロベンゼン」「ナフタリン」などの臭いです。
昔ながらの香りのイメージそのものになり、洋服にも付着してしまいます。
防虫剤に使っている成分は人体に大きな影響を与えることもありますし、なかには頭痛やめまいを起こしてしまうこともあります。
無臭だから大丈夫だと考えるのではなく、通気性をよくして防虫剤の臭いが残らないように工夫しておきましょう。
タンスの嫌な臭いを予防する方法
タンスのなかには大切な洋服が収納してあるからこそ、嫌な臭いはできるだけ避けたいものですよね。
におい対策にはどんなものがあるのか予防方法を紹介します。
・定期的に換気をする
タンスのなかに嫌な臭いを発生させたくないときは、定期的にタンスを開けて換気をするのをおすすめします。
こまめに換気をしていれば、湿気がなかにこもってしまうこともありません。
目安として3日に1回はタンスを開けて中の空気を循環させます。また、部屋の窓を2か所以上開けて、部屋の空気も一緒に換気するのがおすすめです。
また、タンスの位置自体を風通しの良い場所に移動しておく方法も。
タンスを日当たりの悪い場所に置いているご家庭も多く、なかにはクローゼットのなかにタンスを入れ収納している人もいます。
できれば日当たりのいい場所で、風通しのいい部屋にタンスを移動させましょう。
・衣替えの前後に洗濯をする
タンスにしまう洋服に皮脂などの汚れがついたまま収納してしまうと、タンスの臭いの原因になります。
なかには臭いだけでなく、シミや黄ばみなどが起こる原因にもなります。
ちょっと着ただけだからとそのまましまってしまう人もいますが、雑菌がついている可能性も高いので注意が必要です。
また、洗濯したあともしっかりと乾燥させて湿気がこもらないようにしておきましょう。
あと、梅雨の時期になかなか洗濯物が乾かず、そのまましまっている人もいるかもしれません。
乾燥までに30分以上時間がかかった洋服は雑菌も繁殖しやすいため、洗濯をしてからしまうように習慣づけておきましょう。
・除湿剤を使う
タンスのなかに嫌な臭いをさせたくないときは、除湿剤を使うのをおすすめします。
除湿剤は、タンスのなかの余計な湿気を取り除いてくれます。直接置くタイプもあれば、吊り下げてつかうものもあります。
湿気を取り除きカビや雑菌の繁殖を防ぎます。除湿剤は、水分を吸収するとパンパンになるので、定期的に交換するのを忘れずに。
ダニ対策にもなりますし、カビが発生しにくくなるので、ぜひ使いこなしましょう。
タンスについてしまった臭いを取り除く方法
すでにタンスに臭いがついてしまった場合に、取り除く方法を紹介します。
・重曹を使う
重曹をシートになかに入れてタンスに入れておくと、防臭効果が期待できます。
また引き戸タイプのクローゼットであれば、コップに重曹を入れて蓋をすると自作の臭い対策ができるようになります。
重曹は料理や掃除などで使っている一般的なもので問題ありません。
比較的安価で購入できますし、人体に無害なのも安心です。またタンスのなかの洋服を入れ替えるタイミングであれば重曹水を含ませ、丁寧に拭きとるようにしておきましょう。
換気をしてしっかりと乾燥させたあとに、洋服を戻して完了です。
・漂白剤でふき取る
タンスのなかの臭いやカビがひどくなっているときは漂白剤を使うのをおすすめします。
タンスの引き出しをすべて空にした状態で、水2Lに塩素系の漂白剤を入れて拭きます。色落ちしないのを確認したあとに、タンスや引き出しのなかをしっかりとふき取ります。
隙間や引き出しの裏側も吹くのを忘れないようにします。その後、硬く搾った雑巾を使い水拭きし、最後にからぶきして完了です。
タンスを天日干しで乾かしたあとに元の状態に戻します。塩素系漂白剤特有の臭いが部屋に充満してしまうので、換気をした状態で行うこと。
タンスの臭い対策におすすめアイテム3選を紹介
タンスの臭い対策に使えるおすすめのアイテムを紹介します。
臭いを発生させないように、丁寧なお手入れを心掛けましょう。
・脱臭炭 クローゼット・押入れ用 脱臭剤 300g
定番の臭い対策といえば、脱臭炭は欠かせません。ミクロの穴が悪臭成分を吸着してくれるので、タンスの中の嫌な臭いをしっかり取り除きます。
備長炭1グラム当たりの表面積はテニスコート1面に匹敵するほど。ゼリー状の炭が小さくなったら交換するだけの簡単なお手入れ方法です。
安価で購入しやすく気軽に交換できるのもポイント。
・ムシューダ 引き出し用
1年間有効のムシューダは、引き出しのカビを防ぎ虫食いの被害を少なくしてくれるアイテムです。
交換の頻度も少なくメンテナンスの手間もかかりません。無臭タイプになるので、洋服にも臭いがついてしまうことがありません。
洋服と一緒に入れるだけで簡単に使えますし、お取替えサインもわかりやすく一目で判断できます。
サイズ感も小さいので隙間に入れて使い勝手のよさも特徴です。
・出雲カーボン 炭八
調湿木炭の炭八はテレビでも話題のアイテムです。湿気を吸収し通気性を向上させ、一般的な炭の2倍にもなると言われています。
短時間で吸湿できること、空気が乾燥しているときは放温効果も期待できます。
通年通して快適な状態に自動で調整してくれるので、日本の四季に対応しているのも炭八ならではです。
まとめ
タンスのなかの嫌な臭いは、カビや防虫剤などの原因が複合的に混ざっておきているものです。
そのため、湿気がこもらないように換気をしっかりと行いつつ、カビが繁殖しにくいように工夫していきましょう。
普段、なかなか開けないタンスこそメンテナンスは欠かせません。重曹や漂白剤など、さまざまな臭いとり方法を試してみてください。