水筒など金属製ボトルって、特有の嫌な臭いがありますよね。節約のために、水筒を持ち歩いている人も多く見かけるようになりました。

ただ、金属製ボトルの正しい洗い方を知らずに使っている人も少なくありません。

そもそもどうして嫌な臭いがしてしまうのか、取る方法があるのかについて説明していきたいと思います。


金属製ボトルの嫌な臭いの原因は

金属製の水筒など、蓋を開けたときに広がる嫌な臭いがありますよね。

自宅に持ち帰って洗おうとしたときや、翌日使おうとしたときに嫌な臭いが出てくることも。

どうして洗っても臭いがしてしまうのか、疑問に思っている人もいるかもしれません。

まずは金属製ボトルの嫌な臭いの原因について説明していきたいと思います。

・カビが原因

金属製ボトルは、思っている以上にカビが生えやすいと言われています。水筒のなかにはパッキンや付属部に小さな隙間があります。

そのため水筒のなかをスポンジで洗っていても、掃除が行き届いているとはいえません。

溝部分に汚れが蓄積してそのままになっていることも少なくないのです。

空気中を浮遊しているカビ菌が定着すると、水分を餌にして急激に繁殖していきます。

見た目にも黒い斑点のようなカビがあちこちに付着しているのが見えると思います。

また、金属製ボトルに酸っぱい臭いが広がり、不快な気持ちになることも。

今までと違う臭いがするなと思ったときや、蓋を開けたときに飲料とは違う香りがしたときは、カビが発生しているのを疑ってみてもいいと思います。

・サビが原因

金属製ボトルは、サビが発生しやすいと言われています。特に長時間使用しているとサビが発生しやすくなります。

水筒の内部は傷ついていると、その部分からサビが発生しやすくなります。

また塩素系漂白剤を使って金属製ボトルを掃除している人がいるのですが、腐食しサビの原因になってしまうことがあります。

金属製ボトルにサビが発生すると金属臭特有の嫌な臭いがするようになります。

しっかりと洗っていても金属臭がとれないときは、サビが増えている可能性があります。

サビはあっという間に増えていきますので、少しでも嫌な臭いがしたときは、確認するようにしてみてください。

・金気臭が原因

金属製ボトルでも買ったばかりのものになると、金気臭がすることがあります。

鉄そのものが持つ鉄分そのものの臭いのことをいいます。ニッケルやクロムに鉄を混ぜた合金になるので、金気臭が発生しやすくなってしまうのです。

合金でも鉄の割合が減るほど、臭いはしにくくなります。鉄の割合が多くなるとその分コスト的にも高く高価なものになります。

金気臭が気になる人はこの割合にも注目して選んでみるといいかもしれません。

金属製ボトルに嫌な臭いがするときの対策方法

金属製ボトルを日常的に使っている人にとって、臭いをいかに防ぐかが重要になってくると思います。金属製ボトルから嫌な臭いがするときの対策方法を紹介します。

・お湯を注いでそのままにしておく

金属製ボトルの臭いが気になるとき、なかにお湯を注ぎそのままにしておく方法があります。

洗剤も必要ないので最も簡単な方法といえるのではないでしょうか。

金属製ボトルのなかにお湯を入れると手の届かない部分の汚れを浮かして、臭いを取り除けるようになります。目安として65℃前後のお湯を入れます。

沸騰したお湯になると金属製ボトルの変形の原因になるので、温度に注意するようにしてください。

・クエン酸に浸けておく

金属製ボトルの臭いが気になるときは、クエン酸に浸けておくのもおすすめです。

特に金属製ボトルの蓋部分の臭いは、クエン酸にお湯を混ぜたところに浸けておくと最も効果的です。クエン酸は1杯から2杯程度でOKです。

お湯の量に合わせて調整するようにしてください。数時間つけておくと、水垢の汚れをしっかりと落としてくれます。

そのため、金属製ボトルの嫌な臭いが緩和されたのが実感できると思います。

・酵素系漂白剤につけておく

塩素系の漂白剤になると金属製ボトルのサビの原因となるので「酵素系」を選ぶのがポイントです。

40℃程度のぬるま湯のなかに酵素系漂白剤を大さじ2杯入れるようにします。その後、金属製ボトルとパッキン、蓋などをつけ置きします。1時間程度時間をおけば問題なしです。

そのあとは、水とスポンジを使って洗い流すようにしてください。金属製ボトルのなかにあるしつこい汚れにこそ効果的な方法になります。

臭いを強く感じるときは、酵素系漂白剤を使うようにしてください。

・米のとぎ汁を使う

普段ならそのまま捨ててしまう米のとぎ汁を使って、金属製ボトルの臭いをとる方法もあります。

米のとぎ汁にはさまざまな効果が期待できると言われていますが、そのなかでも消臭効果が高いことでも知られています。

金属製ボトルを米のとぎ汁のなかに浸しておくだけで簡単に使えます。

薬剤を使っていないからこその安心感もありますし、しばらく浸けておくと臭いが取れたのが実感できると思います。

金属製ボトル特有の臭いが気になるときは、米のとぎ汁を有効活用してみてください。

・お茶の出がらしを使う

お茶にも高い消臭効果があるので、そのまま捨てているお茶の出がらしを使って臭いを落とすのもおすすめです。

使用済みのティーバッグでも問題ありません。水筒のなかに入れてしばらく放置してみてもいいですし、こびりついた汚れが気になるときは、シャカシャカ振ってみるといいかもしれません。

お茶は自然なものですし、汚れを落としつつ安心して使えると思います。お茶のいい香りがするのも嬉しいところですね。

金属製ボトルの嫌な臭いを防ぐ方法

金属製ボトルは使えば使うほど臭いが出やすくなってしまいます。できることなら、嫌な臭いを防ぎ、メンテナンスの手間を防ぎたいと思っている人もいると思います。

金属製ボトルの嫌な臭いを防ぐ方法を説明します。

・臭いのつきにくい素材のものを選ぶ

金属製ボトルになると、カビや錆などのリスクもあるので、どうしても臭いが発生しやすくなりやすくなってしまいます。

そのため、素材で臭いが発生しにくいものを選ぶ方法もあります。例えば、さびにくい仕様になっている金属製ボトルもあります。

他にも、臭い写り防止機能がついているものや、汚れが付きにくく落ちにくい仕様のものもあります。

金属製ボトルを選ぶときに、メンテナンスのしやすさも含めて選ぶようにしましょう。

機能性多くなると、その分高くなる金属製ボトルもありますが、長い目で見ると臭いもせず長く使えるのでコスパ面で見てもお得です。

また、以下のものを使って臭いを防ぐ方法もあります。

・タイガー魔法瓶(TIGER) ステンレスボトル用洗浄剤

お湯と一緒に入れるだけで使える、金属製ボトルの洗浄剤です。発泡するので、擦らずとも汚れをしっかりと落としてくれます。

クエン酸では取れない汚れもしっかりと取り除いてくれますし、個包装なので使いやすく確かにきれいになります。

きれいな状態が維持できるのも特徴です。


まとめ

金属製ボトルの臭いを取る方法を紹介しました。身近なものでもできるので金属特有の臭いが取れずに悩んでいる人は、重曹・クエン酸・酵素系漂白剤などを試してみてください。

また、お茶の出がらしや米のとぎ汁を使ってみてもいいと思います。

原因によっても変わってきますので、金属製ボトルの臭いが落とせるように、色々試してみてください。