フランス発の『ロクシタン(L’OCCITANE)』は、プロヴァンス地方のライフスタイルを取り入れた、自然派のコスメティックブランドです。

『ロクシタン(L’OCCITANE)』の誕生は1976年に遡ります。

創業者であるオリヴィエ・ボーサンが、幼少期に過ごしたプロヴァンス地方の伝統的な方法で「エッセンシャルオイル」を製造・販売したことがブランド誕生のきっかけでした。

製品は地元プロヴァンスで広く受け入れられます。

その後オリヴィエ・ボーサンは会社を設立し、伝統的な処方を用いたマルセイユ石鹸などを販売していきました。

こうして拡大した『ロクシタン(L’OCCITANE)』は、さらにスキンケアやボディケア、香水と幅広い製品を展開し、活躍の場を世界に移していきます。

現在では世界80か国に約1,500店舗を構える一大ブランドとなり、製品の一部はホテルや飛行機のアメニティグッズにも採用されるようになりました。

こうして誰もが知るコスメブランドとなった『ロクシタン(L’OCCITANE)』。

製品を「一度は手にしたことがある」という人も多いのではないでしょうか。

そんな『ロクシタン(L’OCCITANE)』では、香水のラインナップが大変豊富です。

ボディケアと同じようにソフトに香るフレグランスが人気で、湿気の多い夏でも気持ちよく使えると評判です。

2023年8月には新作の「ホワイトラベンダー(LAVANDE BLANCHE)」も登場し、香水のラインナップがさらに増えることになりました。

今回はこの「ホワイトラベンダー(LAVANDE BLANCHE)」に注目し、香りの内容に深く迫ってみたいと思います。

白い花をつける特別なホワイトラベンダーを使用、プロヴァンスの伝統を守りながら

『ロクシタン(L’OCCITANE)』は「ホワイトラベンダー(LAVANDE BLANCHE)」を製造するにあたって、研究に約7年もの年月を費やしたといいます。

ホワイトラベンダーとは、『ロクシタン(L’OCCITANE)』の地元・プロヴァンスで初めて収穫された新しい品種のラベンダーです。

純白色の花を咲かせるのが特徴で、その香りは従来のラベンダーよりも軽くてフレッシュだと言われます。

またホワイトラベンダーは、環境変動や病気への耐性が高いことでも知られています。

そんなホワイトラベンダーを、『ロクシタン(L’OCCITANE)』は蜂を使った受粉方法を用いて大切に育てました。

ブランドは自然に敬意を払いつつ、地元プロヴァンスを象徴するラベンダー畑を守ることにも情熱を注いでいるのです。

こうして出来上がった「ホワイトラベンダー(LAVANDE BLANCHE)」は、2022年、フレグランスの他にシャワージェル、ボディミルクなど合計5品を揃えて初めて登場しました(夏季限定)。

今回発売になったのは、この「ホワイトラベンダー(LAVANDE BLANCHE)」シリーズの復刻バージョンです。

では「ホワイトラベンダー(LAVANDE BLANCHE)」とは一体どんな香りなのでしょうか。次で詳しく見ていきましょう。

透明感あるフローラル、洗いたてのリネンの香り

ホワイトラベンダー(LAVANDE BLANCHE)オードトワレ

トップノート:ベルガモット、セドラ、プチグレン

ミドルノート:ホワイトラベンダー、ブラックカラント、ホワイトローズ

ラストノート:シダーウッド、ホワイトムスク、サンダルウッド

発表年:2023年

調香師:不明

対象性別:ユニセックス

「ホワイトラベンダー(LAVANDE BLANCHE)」は、透明感にあふれたベルガモットの香りでスタートします。

そこにセドラ(レモン・オレンジの原種、柑橘系)の香りと、プチグレンの明るい香りが重なることで、トップノート全体にポジティブな印象が加わります。

鼻腔にもやさしく、深呼吸したくなるような美しい始まりです。

また、香り立ちが穏やかなことも特徴的です。

ラベンダー香水によく見られるハーブ感は控えめで、すっきりとした柑橘系&フローラルが心地よく香るトップノートとなっています。

ミドルノートに移り変わると、ベルガモットの香りにホワイトラベンダー、ローズが重なります。

果実に花々の香りが加わり、印象はよりピュアに、より清潔になっていきます。

肩の力が抜けたようなリラクシングな香りに、固まっていた心身も解きほぐれていくことでしょう。

ここまででもやさしい香り立ちだったのですが、ラストノートに移行する時にはそのやさしさに拍車がかかっていきます。

洗いたてのリネンを思わせるホワイトムスクは、まるでプロヴァンスの陽射しであたためられたかのよう。

リネンの温もりに全身が包まれているような感覚です。

しかし、ここではシダーウッドやサンダルウッドの樹木系はあまり感じられません。

ラストノートの素晴らしい落ち着きは、逆にこのベースが隠れているからだと言えるでしょう。

あたたかみの中には母性も感じられます。

最後は抱擁を思わせる「予感」の余韻を残して、穏やかに香りがフェードアウトしていきます。

こちらは「ホワイトラベンダー(LAVANDE BLANCHE)」の印象によく似合うオードトワレの処方となっていますので、清潔感をまといたい夏の時期にもぴったりな1本です。

夏の不快感にもOK、気持ちを上向きにさせるオードトワレ

「ホワイトラベンダー(LAVANDE BLANCHE)」シリーズは、シャワージェル、ボディミルク、ハンドクリーム、ジェリー状のフレグランス、そしてオードトワレの合計5品で発売されました。

このシリーズは夏の暑さで疲れてしまった心身にも素敵なリフレッシュ感をもたらしてくれるでしょう。

特に今回ご紹介したオードトワレは香りが強くなく、主張もなく、適度な清潔感とリラクシング効果があるのが特徴です。

フェミニン過ぎないので、男性にも気持ちよく使っていただけるはずです。

また「ホワイトラベンダー(LAVANDE BLANCHE)」は先述したように夏季に向いていますが、秋冬のお休み前にも最適だと思います。

寝室のベットサイドテーブルに置いても良いですし、寝香水としてまとっても問題ありません。

このように「ホワイトラベンダー(LAVANDE BLANCHE)」は、気持ちを上向きにさせてくれる懐深い1本です。

その香りは私たちの悩みや心配事までやさしく包み込んでくれることでしょう。

まとめ

ラベンダーの香りに定評のある『ロクシタン(L’OCCITANE)』から、新作「ホワイトラベンダー(LAVANDE BLANCHE)」をご紹介しました。

夏を乗り切るリラクシングな香りは、まさに私たち日本人が求めていたもの。

南仏プロヴァンスからの贈り物をぜひ手に取ってみてくださいね。