イタリア生まれのラグジュアリーブランド、『ヴァレンティノ(Valentino)』。

「V」の文字を象った、楕円形のロゴがトレードマークです。

『ヴァレンティノ(Valentino)』は1960年、デザイナーのヴァレンティノ・ガラヴァーニによってローマで創立されました。

2年後の1962年には、ブランド初のコレクションがフィレンツェのピッティ宮殿で開催されます。

当時は「白だけの服」というテーマが大きな注目を集めました。『ヴァレンティノ(Valentino)』はこれにより、世界にその名を知らしめることになります。

のちに数々の権威ある賞を受章した『ヴァレンティノ(Valentino)』は、2019年にコスメ・フレグランス部門をリニューアルし、再び本格的な販売をスタートさせます。

特にフレグランスラインは、斬新なボトルデザインやイタリアらしい生き生きとした香りで、世界中のファンから今も注目を集めています。

今回はその中の人気ライン「ボーン イン ローマ(Born in Roma)」から、“ローマの庭園”にインスパイアされた新作「グリーン ストラヴァガンザ(Green Stravaganza)」をご紹介します。

新緑を思わせるグリーンカラーのボトル、紅茶&ジャスミンの涼やかな香り・・・。

初夏の太陽にも似合う、『ヴァレンティノ(Valentino)』最新の香りに触れてみましょう。

「ボーン イン ローマ」シリーズとは?

まずは「ボーン イン ローマ(Born in Roma)」シリーズのテーマについて、ご紹介したいと思います。

「ボーン イン ローマ(Born in Roma)」は『ヴァレンティノ(Valentino)』フレグランスの人気ラインで、ローマのさまざまなシーンを表現したシリーズです。

イタリアの首都・ローマは、『ヴァレンティノ(Valentino)』が誕生した土地。

歴史と最新モードが行き交う魅惑的な街でもあります。

ルールがないのがルール、毎日ルールを書き直しながら自己実現を目指す輝く個性を表現します。❞

(ヴァレンティノ・オフィシャルHPより)

とあるように「ボーン イン ローマ(Born in Roma)」は、ローマの自由な思想を象徴したフレグランスシリーズとなっています。

さてもう一つの特徴が、ロックスタッズがちりばめられた印象的なボトルです。

「ボーン イン ローマ(Born in Roma)」シリーズ、全5種類にはすべてこのボトルが採用されています。

これはなんでも、『ヴァレンティノ(Valentino)』が誕生したローマの建築がインスピレーション源となったそう。

その香りもモダンでまといやすく、ローマの“今”を彷彿とさせる、エッジィで軽やかな仕上がりとなっています。すべての香りがジェンダーフリー仕様なのも嬉しいですね。

それではシリーズ5作目となる、「グリーン ストラヴァガンザ(Green Stravaganza)」の香り立ちを見ていきましょう。

紅茶とジャスミンの、明るく冒険的なノート

ボーン イン ローマ グリーン ストラヴァガンザ オードパルファム

トップノート:カラブリアンベルガモット、ラプサンスーチョンティーアコード

ミドルノート:ジャスミンアブソリュート、コーヒーアコード

ラストノート:バニラエクストラクト、ハイチ産ベチバー

「ボーン イン ローマ(Born in Roma)」シリーズで面白いのは、トップノートからラストノートにかけての内容が、ヴァレンティノに欠かせない3要素「カラー、クール、クチュール」をもとに構成されていることです。

たとえばトップノート。

トップノートは「COLOR TOP NOTE(カラー トップノート)」と呼ばれ、目の前にビビットカラーが広がるような明るいスタートダッシュを特徴としています。

一方、ミドルノートは「COUTURE HEART NOTE(クチュール ハートノート)」と呼ばれます。これはクチュールブランドとして生まれた『ヴァレンティノ(Valentino)』を象徴するノート。

独自性と新しさ、美しさの追求がメゾンの核となっているように、クチュール ハートノートは香りの中心を構成しています。

そしてラストノートは「COOL BASE NOTE(クール ベースノート)」に。

クールでモダンな『ヴァレンティノ(Valentino)』ファッションを彷彿とさせながら、フレグランス全体のもつエレガンスさと洗練さを引き立たせます。

このように「ボーン イン ローマ(Born in Roma)」シリーズは、「どの瞬間・ムードにも色がある」と、『ヴァレンティノ(Valentino)』独自の解釈をもって唱えられているのです。

それはまるで、印象派の絵画を見ているよう。

明るく洗練された香りと「着けたら気分が上がる」といった使い心地が、19世紀当時に流行した印象派絵画を思い出させてくれます。

さて「グリーン ストラヴァガンザ(Green Stravaganza)」のカラー トップノートは、清潔感と明るさに満ちた、とてもポジティブな香りです。

カラブリアンベルガモットと、中国の紅茶「ラプサンスーチョンティーアコード」のマリア―ジュも大変心地よく、リュクスな紅茶店で香る“ベルガモットティー”を思い出します。

クチュール ハートノートでは一転、ジャスミンとコーヒーのリッチな香りに変化。

先のトップノートからもがらりと変わり、フレグランス全体に人間的な魅力を与えています。

クール ベースノートに移行すると、香りは「余韻」へとステージを移します。

なかでも印象的なのが、ハイチ産ベチバーの温かくウッディな余韻。バニラの香りも相まって、肌の上で香りがまろやかに溶けていきます。

「グリーン ストラヴァガンザ(Green Stravaganza)」のコンセプトは、“ローマの涼しげな庭園へと誘う魅惑的なシンフォニー”です。

つまりこの香りは、初夏の朝日のような爽やかさに満ちていながら、都会的でリュクスな一面を持っているのです。

誰からも好かれやすい「人懐こさ」を含んでいるのも、「グリーン ストラヴァガンザ(Green Stravaganza)」の長所だと言えるでしょう。

そのため、「ボーン イン ローマ(Born in Roma)」シリーズの中ではこの香りがいちばんフレッシュ。

性別を問わない使い心地も魅力的です。

オフィスにも学校にも。紅茶の香りで清潔感を

「グリーン ストラヴァガンザ(Green Stravaganza)」は清潔感のある香りですので、オフィスや学校でも問題なくまとっていただけます。

おすすめの季節は春〜夏。

特に5月、6月の初夏には、「グリーン ストラヴァガンザ(Green Stravaganza)」のイメージである“涼しげな庭園”の長所が引き立ちますので、誰もが心地よく使えることでしょう。

一見「若いかな?」と思われる香りですが、中盤からはヨーロッパらしいリュクスな雰囲気が際立ってきます。ですので年齢層は意外にも幅広く、50代や60代の方にもおすすめです。

紅茶のスッキリとした香りがお好みだという方にも、「グリーン ストラヴァガンザ(Green Stravaganza)」は良いでしょう。

柑橘系とはまた違う、紅茶のさわやかな表情をぜひお楽しみください。

まとめ

『ヴァレンティノ(Valentino)』の人気シリーズ、「ボーン イン ローマ(Born in Roma)」から新作「グリーン ストラヴァガンザ(Green Stravaganza)」をご紹介しました。

ローマらしさ、『ヴァレンティノ(Valentino)』さがきらりと光るこの香り。

ローマの庭園から本当に香ってきそうな雰囲気に、普段の生活も楽しくなりそうです。