ラグジュアリー香水として名を馳せる『ペンハリガン(PENHALIGON’S)』は、1870年にイギリスで誕生した、由緒あるフレグランスブランドです。

その香りは、エレガンスとクリエイティブを掛け合わせた唯一無二のもの。

オードパルファムからトワレ、コロンとたくさんのラインナップがあるため、どんなシーンにも合うぴったりの香りを見つけることができます。

特に「ルナ オードトワレ」や「ジュニパー スリング」「アルテミジア」などは人気も高く、イギリスらしい上質な香りが味わえると評判です。

また『ペンハリガン(PENHALIGON’S)』の美しいボトルデザインは、香水を手に取るうえで重要な役割を果たしていると言えるでしょう。

『ペンハリガン(PENHALIGON’S)』の香りは見た目以上に印象に残ります。

気品がありつつも個性的で、誰にも媚びないという世界観。

150年もの時を越えて愛される理由には、こうしたさまざまなソースが重なっているからだと言えます。

さてそんな『ペンハリガン(PENHALIGON’S)』は2024年4月、新たな香り「アウルラ(AIUla)」を発表しました。

今回の「アウルラ(AIUla)」オードパルファムは、“香料の道”に位置したオアシス都市を描いた香り。

いつもとは少し趣の異なるコンセプトに、心をくすぐられた愛好家も多いはずです。

それでは「アウルラ(AIUla)」がどんな香りなのか、どんな物語を含んでいるのか、次で詳しくご紹介していきたいと思います。

アラビアの都市、アウルラ(AIUla)とロンドンを結ぶコンセプトは「香料の道」

今回、数量限定で発売された「アウルラ(AIUla)」。

香りのインスピレーション源となったのは、19世紀末に海洋貿易で栄えた英国・ロンドンの埠頭に到着した、スパイスや贅沢な品々です。

シトラスフルーツとイチジクの香りを運んでくる風に揺れるナツメヤシの物語。

そこから香り立つ甘いプラムとスパイス、そしてインセンスとサフラン。

スパイスマーケットとスピリチュアリティに彩られた歴史。

創造性とコミュニティが紡ぎだす文化のタペストリー。

香料の道を旅する者がついにたどり着いた安らぎの場所。”

ーラトリエ・デ・パルファム公式HPより

「アウルラ(AIUla)」ではこのように、かつてのイギリスと中東を結んだ“香料の道”に位置する、オアシス都市の様子が描かれています。

砂漠の向こうに見える蜃気楼、石造りのアラビア都市、キャラバン隊やラクダのいる風景・・・。

香料の道にはその旅路の文化・慣習がたくさん詰まっていました。

灼熱の太陽の下、たどり着いたオアシスは彼らに癒しとうるおいを与えたのでしょう。

オードパルファム「アウルラ(AIUla)」は、そんなオアシスに吹く風のようなフルーティ・アンバリーの香りです。

ひとたび香りをまとえば、心はアラブの世界に。

「アウルラ(AIUla)」は異国情緒に気品が加わった、贅沢で画期的なオードパルファムです。

中東らしいスパイスとフルーツの甘み、インセンスが五感を刺激

アウルラ(AIUla) オードパルファム

トップノート:ブラックペッパー、マダガスカル産プラム、ターメリックルート

ミドルノート:グアテマラ産カルダモンオイル、バニラビーンズ、サフラン

ラストノート:タバコアコード、パチョリ、オーガニックオリバナムオイル

発表年:2024年

調香師:ファニー・バル

対象性別:ユニセックス

「アウルラ(AIUla)」のトップノートは、異国情緒あふれるエキゾチックなスパイスの香りでスタートします。

スパイシーなトップノートは数多いと言えども、ここまでの香りはなかなかありません。

ターメリック、ブラックペッパーの強めなノートが、疾風のように鼻腔に突き抜けていきます。

また、きりりとしたスパイスが甘みを帯びているワケは、陰にある熟れたプラムの香りによるものです。

そのためスタートダッシュは少し複雑な印象を残すでしょう。

2種のスパイス、プラムの香りが交錯することで、爽やかなトップノートとは一線を画す鮮やかな仕上がりとなっています。

同時に感じられるのは、確かな「温度」です。

涼しさとは対極にある、大陸の熱気がここにはあります。

ミドルノートで香るバニラは、そんな暑さのなかに現れる蜃気楼のよう。

カルダモン(スパイス)やサフランの香りがさらに異国情緒を生み出しています。

キャラバン隊はここで「オアシス」を見つけたに違いありません。

先のトップノートとはガラリと変わる香りの印象に、ポジティブな感情さえ抱きます。

ラストノートではタバコやインセンスの香りにいざなわれるように、幻想的な世界へ突入します。

ここではオアシスで実をつけるザクロやイチジクなど、思いがけない「宝物」のイメージも。

束の間の休息、しかし充実した休息時間に、疲れた心身がゆっくりとほぐされていくようです。

ただそこでエレガンスをまとっているのが『ペンハリガン(PENHALIGON’S)』の素晴らしいところ。

スパイス・フルーティの香りもフレンドリーすぎず、心地よい距離感を保ちながら辺りを漂っています。

おそらく、上質なインセンスの香りがそうさせているのでしょう。

簡単には行くことのできない、オアシスの尊さ・ミステリアスさが思い浮かぶようです。

「アウルラ(AIUla)」のラストノートまでの道のりは、まるで一大抒情詩のようです。

迫力のスパイシーノートからガラリと変わるバニラ・インセンスの香りは、わたしたちに

安らぎの物語をもたらしてくれます。

オリエンタルな香り、『ペンハリガン(PENHALIGON’S)』らしい気品を求める方に

数量限定発売の「アウルラ(AIUla)」は、スパイス・バニラ・インセンスといった「オリエンタルノート」好きの方におすすめ。

もちろん『ペンハリガン(PENHALIGON’S)』らしい気品も兼ね備えていますので、フォーマルな場では大活躍するでしょう。

ビジネスシーンには不向きかもしれません。

どちらかというと特別なプライベート時間、遠方への「海外旅行」などでまといたくなる香りです。

40代、50代の大人の肌にも相性が良く、自信に満ちた優雅さとやさしさを同時にまとうことができます。

まとめ

2024年4月に登場した「アウルラ(AIUla)」は、『ペンハリガン(PENHALIGON’S)』らしいストーリー性にあふれた香りです。

英国の歴史や神話、貴族文化に着想を得た香りが多いなかで、ユニークな個性を持つ「アウルラ(AIUla)」。

香りもさることながら、その美しいボトル・リボンにご注目です。