出典:『MARC JACOBS(マーク・ジェイコブス)』フレグランス・公式インスタグラムより
タイムレスな魅力を発信し続けるブランド『MARC JACOBS(マーク・ジェイコブス)』から、待望の新作香水が発表されました。
「PERFECT(パーフェクト)」と名付けられたこの香りは、マーク・ジェイコブス氏の信念である「ありのままの自分が完璧」という言葉にインスパイアされています。
『MARC JACOBS(マーク・ジェイコブス)』はこれまで、アイコニック商品の「DAISY(デイジー)」をはじめ実に様々な香りを打ち出してきました。
今回の「PERFECT(パーフェクト)」は今までになく遊び心にあふれ、“楽観主義”を匂わせるオリジナリティの高い香水なのです。
実は自身の手首にも「PERFECT(パーフェクト)」タトゥーを入れているというマーク・ジェイコブス氏。彼はくじけそうになった時にこの文字を見て「今の自分で良い。ありのままの自分で完璧。」と自分を奮い立たせているのだとか。
そんな信念を裏付けるかのように、この「PERFECT(パーフェクト)」の香りには“癒し”と“型破りな調香”の2大要素が詰め込まれています。
今回は『MARC JACOBS(マーク・ジェイコブス)』にしか作れないと言って良いほどユニークな、新作香水「PERFECT(パーフェクト)」をご紹介したいと思います。
斬新なボトルデザインにもご注目!
斬新だけど心地よい、非常にユニークな香りの構成
出典:『MARC JACOBS(マーク・ジェイコブス)』フレグランス・公式インスタグラムより
PERFECT(パーフェクト)オードパルファム
トップノート:ルバーブ、スイセン
ミドルノート:アーモンドミルク
ラストノート:シダーウッド、カシュメラン
発表年:2020年
対象性別:女性
まず「PERFECT(パーフェクト)」は、使われている香料がとても斬新でユニークです。
独特な構成にもかかわらず、その仕上がりはうっとりするほど心地よいフローラルの香りに。
そのトップノートにはルバーブが使われています。
ルバーブはシベリア南部が原産の野菜で、イギリスなどのヨーロッパではとてもポピュラーな野菜です。
酸味の強いルバーブは、日本ではそのままで食すよりジャムとして加工する方が一般的。
そしてその香りも独特なものです。
酸味の中にほのかな渋味なども感じられ、ハーブのようにスッキリとした清涼感も与えてくれます。
ただここにもう一つの香料であるスイセンが加わることによって、甘味を含んだ透明感のある香りに一変するのです。
スイセンは、暖かい春の到来をいち早く知らせる縁起ある花。
青々しいルバーブとフレッシュなスイセンのコラボレーションが眩しいほど明るく、輝かしい未来を切り開いていくような、そんな期待感にあふれたトップノートから始まります。
出典:『MARC JACOBS(マーク・ジェイコブス)』フレグランス・公式インスタグラムより
続くミドルノートはアーモンドミルク。
じんわりと甘く、優しい香りのするアーモンドミルクはボディローションに良く用いられている香りなのですが、私たちの心身を癒してくれる効果に優れています。
バニラよりも柔らかく癖のないその香りは、先のトップノートのフローラルとの相性が抜群です。
ルバーブ、スイセン、そしてアーモンドミルクといったアコードを組み合わせが型破りでありながらも、決して甘ったるくならず、控えめでどこまでも心地が良いもの。
そして最後はシダーウッド&カシュメランがほのかにアーシー感を残していて、ハミングのように和やかなラストノートで終わります。
「PERFECT(パーフェクト)」がどこかで嗅いだことがあるようで嗅いだことのない、懐かしいようで全く新しいと思わせるオードパルファムであるのは、『MARC JACOBS(マーク・ジェイコブス)』の「クラシックなパフュームをベースに様々なスピリットを加え、新しいものへと変えていきたい」というコンセプトがしっかりと反映しているからでしょう。
「PERFECT(パーフェクト)」は、そのままの自分を受け入れる、自己愛、自己表現、個性と喜びを表現すること、そして称賛するという意味を含んでいます。
それは世の中が求めるパーフェクトを指すのではなく、「ありのままの自分がパーフェクト」、”PERFECT AS I AM”という、言わば自身へのリマインダーとしての役割を持つフレグランスなのです。
出典:『MARC JACOBS(マーク・ジェイコブス)』フレグランス・公式インスタグラムより
そういう意味で改めて「PERFECT(パーフェクト)」を香ってみると、軽やかだけれども存在感があり、そして自己主張を抑えた平和的な香りでもあります。
1990年代、2000年代の香水とは全く異なっていて、先の香水が「闘志に燃えた強い自分」を表す香りだったのに対し、「PERFECT(パーフェクト)」は「ありのまま」「自由」「楽観」を思わせる、肩ひじが張っていない香りと言えましょう。
まさに2020年代という新たな時代にふさわしい、良い形で「削ぎ落された」オードパルファムです。
アンバランスさが美しいボトル
出典:『MARC JACOBS(マーク・ジェイコブス)』フレグランス・公式インスタグラムより
香りと同じくらいのインパクトがあるのがこのボトルデザインです。
クラシックなドーム型のボトルにペールピンクのジュース、そしてボトルネックはゴールド。伝統的とも言えるボトルデザインをベースに、アッと驚くようなヘッドのデザインがあしらわれています。
『MARC JACOBS(マーク・ジェイコブス)』フレグランスのボトルデザインは目を引くものが多いのですが、「PERFECT(パーフェクト)」はその中でもずば抜けて個性的です。
クリスタルカットを施したキャップにはミスマッチなチャームがひしめき合い、一段とカラフルな仕上がりに。
どのチャームもマーク・ジェイコブス氏自身が選んだものであり、彼らしい意外性のあるアンバランスなスタイルをボトルデザインに反映する役割を果たしているのだとか。
これだけで文字通りパーフェクトな存在感があります。
何者にも媚びず、何にも似ていないオリジナル性はさすがとしか言いようがありません。
さて、「PERFECT(パーフェクト)」はフェミニンなフレグランスですが、セクシーな印象は全くなく、オフィスでもフォーマルでもデートにも適した万能香水です。
それほどに協調的な、誰にも不快感の与えようのない柔らかな香り。
ソープ、ローズ系のフレグランスとは異なるフローラル調なので、他のフレグランスとは一線を画した独特の雰囲気を醸し出しています。
特に20代前半の、人と被りたくない香水をお探しの方にお勧めしたい1本です。
まとめ
『MARC JACOBS(マーク・ジェイコブス)』の最新作、「PERFECT(パーフェクト)」は他の香水には見られない、斬新な香料の組み合わせながらも、肩の力が抜けていくような優しい仕上がりになっていることろが最大の魅力です。
「強い自分」に焦点が当たりがちだったこれまでの香水に比べ、「PERFECT(パーフェクト)」はもっと身軽でニュートラルな香り。
着飾った自分よりも、素顔のままの自分にこそ似合うオードパルファムなのです。
ヒールも、ドレスも、メイクも必要ない。
「ありのままの自分が完璧」というマーク・ジェイコブスの信念に香りを添えるのならば、
間違いなくこの「PERFECT(パーフェクト)」となるでしょう。
新たな時代の、新たな香りのトレンドがここに始まりました。